あらすじ
平安京は魔から守るために四神に囲まれた土地を選んでつくられたというが、その魔の正体は人間の欲望ではないか? 怨念、嫉妬、呪い、縁切り……現役バスガイドであり、京都を舞台とした「情」の絡み合う作品が人気の著者が、「人間の情念がうずまく、怖い京都」の歩き方を案内する。転ぶと3年以内に死ぬといわれる三年坂。凄惨な地獄が描かれた絵馬が無数に並ぶ矢田寺。昔、処刑場だった三条河原。この水を飲ませると相手との縁が切れるという鉄輪の井戸。あの世とこの世をつないでいる一条戻橋。ある皇后の亡骸が朽ち果て白骨になるまで晒されたという帷子ノ辻。京都最大の魔所であり、宮崎駿氏が「もののけ姫」の着想を得たという志明院。死んだ女が子どもを育てるために飴を買いにきたという幽霊飴の店。人を串刺しにしている形だという説もあるみたらし団子……。京都の深みにますます惹かれる著者初の書き下ろし新書を電子化。
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Posted by ブクログ
「人間の情念がうずまく、怖い京都」の歩き方w
確かにコワいw
そして、へぇ~!といろいろ面白かった。
一休和尚の逸話に 工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!? と驚くww
Posted by ブクログ
先日の京都ぶらり旅では、この本を手に歩きました。 よくあるガイドブックなんかより、断然興味深く面白い。 またこれと『京都「魔界」探訪』(花房さん監修)を参考にぶらりと京都を歩いてみたいです。
Posted by ブクログ
京都のガイドブックを書くことは難しい。既著が山のようにあり、また、半可通がネットの知識を得て、知ったかぶって何かと京都について語りたがるので、何をどう書いても同巧となるのだ。この本の内容も既著である、小松和彦「京都魔界案内」と被るところが多かった。
また著者の「売り」である男性関係のルサンチマン噺についても、本著においては筆を抑えているのだろうか、弾け方に不完全燃焼の感が残った。著者はそういう芸風だと期待していたのがそもそも間違いという話もあるが…。
自著を執筆する際に既存の京都ガイドブックは相当量読み込んだし、また著者のコラムもかなり読んでいるので、そういう属性を持つ読者には物足りなく感じ、かつ既視感を感じるのは必定かもしれない。ただ、この本を読めばだいたいの京都にまつわる怖い話は網羅的に知ることができる。