【感想・ネタバレ】精神科病院で人生を終えるということ その死に誰が寄り添うかのレビュー

あらすじ

人々の目に触れることがない、精神科単科病院の「身体合併症病棟」。
ここがどのような場所で、どのような人が生き、そして死んでいくのか

精神医療は、一般にも医療の中でもタブー視されているのではないかと考えます。本書は、少しでも精神医療を知るきっかけにしてほしいと、日経メディカルOnlineで執筆したコラムをまとめました。

・なぜ、長期間退院できないのか。
・なぜ、精神科医が身体疾患を診るのか。
・なぜ、転院を断られるのか。
・なぜ、家族は治療を拒否するのか。
・なぜ、精神科病院は人里離れた場所や山の麓に多いのか。

精神科単科病院で亡くなっていった人たちの人生や、家族・友人との人間関係を通して、精神科疾患を有する人の日常や精神科医療の実際を描き出すと同時に、胃瘻造設や延命治療の是非、誤嚥性肺炎、患者家族への説明の難しさなど、終末期医療に共通する医師の悩みも吐露されています。
特別編として、相模原障害者施設殺傷事件についても書き下ろしています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

措置入院で人生を終えるということから最後のところで相模原事件に行き、差別の話におさまる。治療が不可能だった時措置入院を続ける選択肢がある、触法行為が予見できる場合強制入院と法的処罰とどっちが患者の利益か、という議論。精神疾患に対する差別と排除の論理と、差別と排除の論理への「過敏な怖れ」へと流れ着く。
さてもう一度最初から読み直す。ああ、こういう流れだったかと思いながら読む。私の立場も私の感情も肯定しないし、受け入れない。一回目に引っ掛からなかったのが悔しい。肌になじまないだけに、読んでよかった。

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2024年09月01日

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