【感想・ネタバレ】声優に死す 後悔しない声優の目指し方のレビュー

あらすじ

「声優になること」が若い世代の夢として挙がることは珍しくなくなったが、
実際に声優になって長く活躍することは、統計上1%にも満たない狭き門である。
よって声優を目指すことは、金銭的にも時間的にも決して小さくないリスクを伴う。

その現実を踏まえたうえで、それでも夢を諦めたくない志望者に対し、
どのようなアドバイスをするべきなのか。
キャリア25周年を迎えてなお一線級で活躍し、10年間養成所の講師も務めてきた関智一が、
「いま声優を目指すこと」について、
“ゲスな”パブリックイメージに反し、意外とマジメに伝える、
声優志望者・新人声優必携の書。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

さすが長く教えているだけあって読みやすく、特に声優として所属するまでの流れは分かりやすい。
今は声優といえばキラキラした仕事だが、その実、何度も振るいにかけられてやっと声優になれた(所属)ものの、その後も「生きながらにして死すp181」ことがないようにオーディションなどで役を勝ち取って戦わなければいけない。
声優志望者が増加傾向であり年々なるのが難しくなっている印象ではあるが、アニメ業界自体も拡大して仕事も事務所の数も増えているため、実際は著者の時代とさほど変わらないとある。
また、演劇に人生が偏りすぎてプライベートが散々たるものであると語る。
袋とじ形式で、匿名質問に答えている。
特に、なぜ男性声優はチェックのネルシャツやファスナーがいっぱい付いた服を着る方が多いのか?という質問が面白かった。(袋とじなのでそれ以上はあえて書きません笑)


一方、養成所が学校化して生徒に過保護になってしまった部分もあり、ハングリー精神が育ちにくいような気がしています。昔は声優になる方法がVeilに包まれていて、数少ない養成所を自力で探して発見した人だけが通うことができました。よって、生徒のモチベーションや積極性が今より相対的に高かったのは間違いなく、その点は昔の環境に学ぶべきかもしれません。p78
腹芸(自身の感情を静的に抑制すること)p107
自分の直しより他人の直しをよく聞きなさいp128

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2025年07月19日

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