【感想・ネタバレ】死を告げられた女のレビュー

あらすじ

アフガニスタンから生還し、パリでプロのボディガードを営む元・外人部隊兵のラースは、女性活動家ハイコの警護を依頼される。彼女は過激派にリクルートされる子女を奪回する活動を行ない、そのために過激派から死刑を宣告されたのだ。だがハイコはラースの警護を嫌い、身の危険を顧みようとしない。自信に満ちた彼女に惹かれながらも苛立つラース。やがてハイコの活動に重大な疑惑が生じ、マスコミや世間を揺るがす事態に……テロの悲劇を描く慟哭のサスペンス。

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Posted by ブクログ

イングリッド・デジュール『死を告げられた女』ハヤカワ文庫。

著者の第6作にして、邦訳第1作。プロローグのハードな描写から一転、本編に入ると、ありきたりのロマンス・サスペンス物かと思うような展開が続く。ハズレ作品かと侮っていたのだが、中盤を過ぎると物語は予想もしない方向に展開し、驚愕の結末が待っていた。前半は少し我慢しつつ、後半に備えて心して読むべき作品。

舞台はシャルリー・エブド襲撃事件後のパリ。過激派にリクルートされた子女を奪回する活動を行う女性活動家のハイコは過激派に死刑宣告を下され、命を狙われる。ハイコの警護を依頼されたアフガニスタンからの帰還兵ラースは彼女の活動に疑念を抱く…

思い切りの良いプロットと現実世界をベースにした迫力のあるリアルな描写。壮絶な過去を抱えるハイコとラースの二人の出会いは予想も出来ない未来へと誘う。

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2017年03月27日

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