【感想・ネタバレ】若者よ、猛省しなさいのレビュー

あらすじ

家族の病理を鋭く描き出した『家族という病』がベストセラーとなった著者にとって、初めての「若者論」。「お金」「恋愛」「組織」「感性」「言葉」などの多様な観点から「若者とは何か」を考察すると共に、昨今の若者へ、元若者だった全ての人へ、自身の体験を交えながらエールを送る。また本書は「子離れできない親、親離れできない子」の問題を起点に、避けては通れない「若者との向き合い方」の指南にもなっている。我が子や部下が理解できないという親・上司世代にとっても目から鱗の一冊。【目次】第一章 若者よ、早く独り立ちしなさい/第二章 若者よ、個を強く持ちなさい/第三章 若者よ、出会いを大切にしなさい/第四章 若者よ、未来を掴みとりなさい/第五章 若者よ、感じる心を持ちなさい/第六章 若者よ、組織を知りなさい/少し長めのあとがき

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Posted by ブクログ

著者の主張は大半が納得できるもの、共感できるものであり、他の著作もどんどん読んでみたいと思った。文体のリズムが自分にあっていると感じた。

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2022年01月21日

Posted by ブクログ

全共闘世代、男女同権など程遠い時代に生き抜いてきたその矜持はさすがというほかない。きっと僕らが想像もできないようなご苦労を重ねられたのだろう。そうした強さと自信が言葉の端々からはっきりとうかがえる。

でも、そのかくあるべしという生き方は、もはや現代の若者のロールモデルとしては機能しなくなっているのだろう。仰っていることの部分、部分には膝を打つし、その生き方に敬意を表することにも何のためらいもないが、どうしても読んでいて違和感を覚えてしまう。

それは恐らく、厳しい時代とはいえ右肩上がりの経済成長を背景に日本社会を牽引してきた世代と、高度経済成長期を経てバブルが崩壊し、人口減少というどうしようもない社会背景の中で、成熟社会と言えば聞こえはいいかもしれないが、停滞社会、いや後退社会を生き延びることを命題とされた現代世代との隔世の感に拠るものではないだろうか。

失ってはならないものと、新しく手に入れていかなければならないもの。その二つを見極めていくことが大切なのだろう。

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2019年03月16日

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