【感想・ネタバレ】「イノベーション大国」次世代への布石 異次元の成長を遂げたシンガポールの未来戦略と日本の活路のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年09月07日

「イノベーション大国」次世代への布石
異次元の成長を遂げたシンガポールの未来戦略と日本の活路

■イノベーションとは
・新しい市場を創出し、国際競争力を強化し、経済成長に貢献し、社会を大きく変えるほどの技術革新

■なぜ日本でイノベーションが生まれないのか
・多くの製造企業が自前主義や囲い込み意識か...続きを読むら抜け出せず、旧態以前のモノづくりでもがいている。
・自社内のアイディア、要素技術にこそ価値があり、それを活かすことにこだわる。
・そのため社会のスピードに対応できず、世界に通用する事業に結び付けられない。
・「技術が社外に流出したため競争力を失った」というトラウマから抜け出せない。

■日本とは逆に飛躍を遂げたのがシンガポール
・わずか10数年でアジアの中で突出した経済先進国に上り詰めた。
・2015年には1人当たりのGDPは日本の1.6倍

■経済成長の源はイノベーション
・東京23区と同じ面積のシンガポール内に先端産業の名だたるトップ企業が拠点を構え、切磋琢磨しながら日々多くのビジネスを生み出している。
・アイデアや技術は勿論、それを組み合わせて事業に結び付ける「やり方」がもっと大切

★シンガポールは先進技術を持つ企業と、優秀な人材を世界中から呼び寄せた。
・自国になければ海外から持ってくる。
・50年も前からその時代その時代の国情に合った産業戦略を立て、海外企業を誘致してきた。
・2000年代に大きく飛躍したのは、国丸ごと「イノベーションの実験場」にする戦略を打ち出したため。

■イノベーションの成功と失敗
・イノベーションは、社会課題を解決したり、市場に新しい価値を想像しようという活動の中で生まれるもの。
・何が精巧で、何が失敗かはやってみなくては分からない。
・イノベーションで市場を開きたい企業は「実験」に挑みたい。
・そんな中で「イノベーションの実験場」を標榜したシンガポールにグローバル企業が続々と集まってきた。

■実験場とは
・ハード面:事業用スペース・資金・法規制・海外赴任者の居住環境の整備だけではない。
・売りにしたのは「情報」「人」「サービス」
・それによってアイディアや要素技術を実証し、スピーディに「事業化」するためのエコシステムを作り上げた。

★日本企業がアジア、そして世界市場に活路を開こうとする時、アジアの中止にあるシンガポールで経験を積むことは有力な選択肢になるだろう。



■イノベーション大国シンガポールから世界を見る
・徹底した経済合理主義の下、シンガポールは世界から多くの投資を呼び込むことで国を発展させてきた。
・最大の強みは、イノベーションの「実証」から「事業化」に至るスピード。それを可能にするのは政府の手厚い支援。

★日本がグローバル市場を目指すとき、シンガポール政府や現地企業、あるいは研究機関とパートナーシップを組むことは1つの武器になる。
・進出企業は自社の事業戦略と、シンガポール政府の産業戦略を整合させて、次々とビジネスの機会を生み出している。

★シンガポールが次に取り組む戦略は、「スマート国家」
・同国において少子高齢化や交通渋滞、環境などの社会問題が深刻化
・国民の暮らしに配慮した戦略に力を入れ始めている。
・ビックデータやIoTなどの最新技術の導入により、高齢化など国が直面する課題の解決を図りながら、経済競争力を強化する方向性を打ち出している。

■ビジネスの4つの戦略
ASEANでただ1つの先進国であり、グローバルアジアハブとしての地位を築き上げている。
①ASEAN新興都市の旺盛なインフラ需要を取り込む起点とする
②最先端テクノロジーの研究開発拠点をシンガポールに置き、ここで生まれたイノベーションをASEAN、世界に横展開する。
③ASEANの拡大する個人消費市場を取り込むための拠点にする。
④高度経済成長を支えた製造業(化学・機械・金属加工)などのさらなる高付加価値化への挑戦。
(1960年代頃に日本から進出した企業が、50年を経てなお進化し続ける強靭な産業になっている)

■ASEANの課題
①高齢化問題
・出生率が1.2と日本よりはるかに非口
②ASEANの人口
・ほとんどの国が2030年から人口ボーナス期(生産人口増加)から人口オーナス気(従属人口の増加)に突入する。
・中所得国の罠(高所得国になる前に、高齢化により労働力が低下し、経済成長が止まる)
★これらの課題を解決するには
・労働力の質を上げて、生産性を高める。
・技術革新、イノベーションを起こす。
→そのためにはシンガポールや日本の技術先進国の力が必要
→シンガポールは、自国の発展はアジアの発展とともにあるという考えを持っている。
そのため、ASEAN経済を拡大するために、日本をはじめ世界のグローバル企業の地域統括拠点を誘致し、
アジアのために大いに活躍してほしい。

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Posted by ブクログ 2020年08月03日

シンガポールに進出している企業の具体的な取り組み事例集。治安が良く、労働者のレベルも高く、また情報もお金も集まっている国、シンガポール。制度や規制についても、柔軟にやりながら考えるという政治的風土があります。
各企業の事例にもあるように、ここを拠点にして、アジア展開することはもっともっと進められてい...続きを読むいと思います。昨今は香港が政治的に微妙な状況になってきたのでなおさらです。

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