あらすじ
通報により駆けつけた女刑事・小町が目にしたのは、裸の女と息絶えた赤子。母親らしき女は覚醒剤離脱の影響で昏睡状態だが、この状況を招いたのは一体……? 子どもが被害者となる事件を前に、小町は痛ましい過去と自分自身に向き合っていく。一方、定年を目前に控えた辰見は最後の事件に何を思う――。事件と人生が交錯する警察小説。刑事辰見、最後の事件。幼児遺棄事件の裏に潜む真相に刑事小町が挑む!
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Posted by ブクログ
浅草機動捜査隊シリーズ、8作目。
とうとう辰見刑事が定年に。最後の一日だというのに、次から次へと事件が勃発し、まさかの、、、展開になりそうだったけど、ならなくて本当に良かった。「マリアの骨」とか「カタギ」などこれまでのシリーズ作品と重なることも多く、グッとくる場面もいっぱい。小町の方も、かなり、というか本当にキツい事件だったけど、これが彼女にとって過去の悪夢を乗り越える一歩になってくれたらいいなと思えるものだった。でも、最後はね、お互いもうちょっと踏み込んでくれても良かったのにぃ(苦笑)。カッコつけ過ぎだよ、辰見さん、、、。
辰見の定年でもってシリーズ最終章だ、なんてしないでほしいな。小町も小沼くんも十分主役張れるんだし、他の機動捜査隊メンバーの今後の活躍をもっともっと読んでみたい。