あらすじ
シックスシグマをいくら形だけ真似てもうまくいかない。成果をあげるためには、自分の身の丈に合った「自社流」にカスタマイズすることが重要である。大手製造業のソニー、中小サービス業の星野リゾートの対照的な事例を紹介する。
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Posted by ブクログ
先日読んだ「図解 コレならわかるシックスシグマ」と同じ著者だった。
タイトル通り、自社流にする必要性や形にとらわれないで真の改革を目指すシックスシグマを促している。
具体的にはソニーと星野リゾートの導入事例をあげ、苦労や失敗、そして成功や効果、またそれらを通じてのポイントをあげている。
プロセス改善ではなく経営改革手法であり、しかるべきトップダウン(ビジョン、熱意、経営の見える化)と、経営に根差した改善プロジェクトを立ち上げる重要性。
一方で自社に合わなければ経営に根差さない評価もカスタマイズしてしまえという大胆な矛盾の奨励。
導入を通して、これまで企業が怠ってきたリーダーの育成ができること。
「方法論ありきの経営はなりたたない」という実を取るシックスシグマの事例紹介として、前作とセットで読むと得るものが大きい。
ところでソニーがシックスシグマによる改善を実施できているなら、もっと「トヨタ式」バリの目に見える成果や手法の発表があってもいいと思うのだが、顧客の声を聞き(VOC)、品質(V&V)向上が見えないのが残念だ。
この本は2004年の出版なので、改めて今のソニーの状況を知りたいものだ。