あらすじ
ソフトバンクの『UNIXユーザー』に連載されていた「Unix考古学」に加筆修正を加えたUNIX開発ストーリー。初期UNIXから現在のMac OSに至るまでの流れを歴史的な背景とともに丁寧に解説する。TCP/IPの実装など、連載後に公開された資料に基づいて、インターネットの普及とUNIXの関係など、類書にはない情報を網羅している。
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Posted by ブクログ
UNIX誕生の歴史をベル研での誕生時から、バークリーでのBSD開発、SUN Workstationの単勝とそれに影響を与えたPARCのAltoの話、そしてUnix WarによるUNIXの自滅までを追った技術史の解説。要所要所で論文からの引用があったり、途中のコラムや脚注も素晴らしいので、資料的価値もあるのでUNIXやコンピューティングの歴史に興味がある方はぜひ手に取られたい。
基本的にはソフトバンクから出ていたUNIX USERの連載をまとめ再編集して加筆したもの。
大変楽しく読めた。
また、生まれたときからLinuxがあると言った若い人も、どうして今のLinux/Unixがこうした仕組みなのか、シンプルであることが尊ばれるのか理解する上でも、「UNIXという考え方」などと一緒に読んで見ると良いと思う。
(OPC Diaryから転載)