あらすじ
ともにいきいき暮らせる社会のモデル
北海道・新得町を舞台に社会でうまくやっていけない人たちとともに牧場でチーズづくりをする著者が、人と人のあり方、人と自然のあり方を語る。
ここに格差社会を超えた自由で豊かな社会の未来図がある。
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Posted by ブクログ
ノンフィクションであり、宮嶋氏の三十年の人生が凝縮されている名著です。どこを読んでも気軽にページをめくる部分はなく、
全てが濃厚な内容です。チーズ作りへの執念、共同学舎の基本理念、仲間に対する無限の愛情と博愛精神。宮嶋氏の生き方に感動しました。
Posted by ブクログ
2008/11読。
本文より 社会の中で存在する意味が見いだされなかった人の中に、次の社会を創りだす新しい可能性を見つけることが出来たら、それは僕らの宝となる。ボクらが見つけてきた宝は、その持ち主を豊かにし、周りを豊かにし、社会を豊かにしてくれる共働学舎を三十年続けてきて「なにをしてきたか」と問われたら。僕は宝探しと答えるだろう。
Posted by ブクログ
Le pur (ルプ)の参加する NPO法人 新月の木国際協会 の副理事長でもある、宮嶋 望 氏の自叙伝。しかし、この本は単なる自叙伝では留まっていない。
彼のがむしゃらに生き、歩んできた豊富な体験と人との出会いの中に、今の私たち日本人に必要な大切なメッセージがそこここに散りばめられ、読む人それぞれの自己啓発にきっと役立つ。それはとりもなおさず、筆者の本物を見つける目、本物を目指す夢、本物を愛する精神力に他ならないと思う。
筆者は語る。
『地球が太陽を周っている法則も、水の分子が回転しているのも、宇宙の銀河を回っているのも、みな同じ法則ではないだろうかー』と。
私たちは今身を置いているこの銀河系の大自然の中で常に真摯でなければならない。
彼が、晩年のマザー・テレサとの直接会話ができた中で、ショックなマザーの言葉を紹介している。
「私は、いちばん弱い立場に立っている者がいちばん必要としているものを届けることを、神の御旨だと思ってやっています。だから、食べ物を必要な子供たちには食べ物を、安全が必要な子供たちには安全を、そして道端に捨て置かれた人々には人としての尊厳をもって死んでいける家を用意するのです。その私が世界中を回って見て、いちばん心が飢えているのは日本の子どもたちですよ」
みなさん、ぜひ、読んでください!お勧めします。