あらすじ
現在、世界には二十九の君主国が存在する。それら君主国の中で最も古い歴史を持つのが日本の皇室だ。千年以上にわたってその血統を連綿と受け継いできた王室は、世界に類を見ない。また現存する君主国の中で最も人口が多い国は日本である。君主国・世界第二位の規模をもつイギリスの人口が六千万人前後だから、日本は人口規模で比較しても断トツに大きい君主国といえるだろう。つまり日本の天皇家は、世界で最も古い歴史を持ち、かつ世界最大の君主国の皇室ということだ。本書は、初代・神武天皇から今上天皇まで、百二十五代すべての天皇の生涯と事績を、わかりやすく紹介したものである。世界最古の皇室の血統はいかにして受け継がれ、民族の繁栄にどのような役割を果たしたのか。神話時代の国造りエピソードから摂関政治時代の藤原氏との微妙な関係、台頭してきた武家との熾烈な権力争いなど、天皇家を知れば日本の歩みが見えてくる。
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Posted by ブクログ
初代神武天皇から、現代の今上天皇までの全125代天皇の業績を中心に、歴史の流れが大まかに書かれた本です。
私の好きな飛鳥・奈良・平安時代は世の中が天皇中心にまわっていたので特に読み応えがありました。
権力が天皇から将軍へ、武家社会に移行するにしたがって、古代~中世のような権力争いが無いためかな?天皇の在位期間が長くなる傾向にあり、そのあたりが確認できたり、私の中で細切れだった時代の流れと天皇の業績が一致したりと、この本だからこそ出来た歴史の理解があり新鮮で楽しかったです。
Posted by ブクログ
実は南北朝辺りからちっとも進んでない…
古代で気になる人物が出てくるたびに戻ってしまうから。
でもずっと後の時代でも気になるとめくっているのでやはり事典として大いに役に立ってる。
解説は当たり障り無く…という気も。