あらすじ
両親に先立たれ、親戚をたらいまわしにされていた少女・奈津。彼女は、ある書物を手に長野県は上田市を目指していた。その書物の一文にはこうあった。《真田左衛門佐信繁 卒》――。道中目撃した「鹿の角」を持つ謎の人物に導かれ、古井戸に誘われた奈津は、気が付くと合戦場のただ中に放り出されていた。彼女を救ったのは、赤き甲冑を身にまとった若武者。彼こそが若き日の、未だ天下に名を轟かせる前の真田幸村その人だった。時を超えた――。そのことを実感する間もなく、奈津は動乱を極めた戦国時代の波に翻弄されていくが……。
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Posted by ブクログ
戦国時代の上田戦真っ只中に飛ばされた、歴史を全く知らない奈津が更に少し未来へ、更に過去へと飛ばされるなどしながら、何とか状況把握しつつ幸村を助けたいと奔走する
そこには他者の意志の働きも有りと楽しめました
恋愛モノとしては弱いし、歴史改変もほぼ出来ないけど、作者さんの伝えたい事は分かったし、恋愛未満の奈津と幸村の刹那の絆と邂逅は私好みでした