【感想・ネタバレ】新篇 眠狂四郎京洛勝負帖のレビュー

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さくさく読めます!

2022年09月29日

「るろ剣」の作者がカバー担当。内容は読みやすい長さの眠狂四郎短篇集+柴田錬三郎エッセイ。
短編だからか、この本では剣劇シーンよりも捕物帖的な謎解き要素の方が強い。ラノベ風表紙とはいえ、シリーズ後期のお話らしく眠狂四郎入門には不向きかも(最低限の説明はある)
ちなみに和月氏のイラストは表紙のみ。

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Posted by ブクログ 2012年10月01日

★夢よ真実ならば/チャンスは三度ある/地べたから物申す

柴錬こと柴田錬三郎は95年前の1917年3月26日に岡山県備前市で生まれたノンフィクション作家で中国文学者それになんといっても時代小説家。

時代小説の主人公といえば、人情ものでは庄司るい(平岩弓枝『御宿かわせみ』)や玉枝(山本一力『梅咲きぬ...続きを読む』)、珠世(諸田玲子『お鳥見女房』)やお登勢&塙十四郎(藤原緋沙子「隅田川御用帳」連作)、笑兵衛&お捨(北原亞以子『深川澪通り木戸番小屋』)や藤木紋蔵(佐藤雅美『物書同心居眠り紋蔵』)、夏木&藤村&仁左衛門(風野真知雄「大江戸定年組」連作)などがあり、捕物帖ものとしては、半七(岡本綺堂『半七捕物帳』) や銭形平次(野村胡堂『銭形平次捕物控』)、砂絵かきのセンセー(都筑道夫「なめくじ長屋捕物さわぎ」連作)や伊三次(宇江佐真理「髪結い伊三次捕物余話」連作)、一太郎(畠中恵『しゃばけ』等)などで、剣豪ものは机竜之助(中里介山『大菩薩峠』)や鞍馬天狗(大佛次郎『鞍馬天狗』)や丹下左膳(林不忘『丹下左膳』)、青江又八郎(藤沢周平『用心棒日月抄』)や坂崎磐音(佐伯泰英『居眠り磐音 江戸双紙』)、千坂藤兵衛と里美(鳥羽亮「剣客春秋」連作)が人気を博していますが、34年前1978年に61歳で亡くなった彼の創り出したヒーロー剣士「眠狂四郎」も必殺剣法「無双円月殺法」もまた、ますますその名を轟かし人気が増し、すでに絶対的ライバルの中里介山の『大菩薩峠』の主人公の机竜之介などどこ吹く風、まったく寄せつけないほど数倍も距離をあけてしまった感があります。

出生が転びバテレン(迫害され拷問等により強制的にキリスト教を捨てさせられた切支丹)と日本人の混血という宿命の暗い星の下で、残虐的に平気で人を斬りつける性格、虚無感を持った剣のさばきでバッタバッタと数え切れないほど天下無敵の活躍をして、60年代に一大剣豪ブームを巻き起こしました。

シリーズ7作と本書収録の8つの中・短編で見事に描き切ったと思いますが、この無類の血沸き肉躍るヒーロー物語を映像化しないでほおっておくはずがありません。今まで鶴田浩二・市川雷蔵・松方弘樹・江見俊太郎・平幹二郎・田村正和・片岡孝夫と7人が誕生したのですが、私の関心は長らく1972・73年にドラマ化された田村正和主演の全26話にだけしかなくて、DVDにされるのを首をながくして待っているのですが、一向に期待に応えてくれません。

レビュー登録日 2010年3月26日
推敲(更新)日 2012年10月01日

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Posted by ブクログ 2012年09月01日

「るろうに剣心」の和月先生によるスペシャルカバーが凄く良い!!

陰惨な運命を背負った素浪人、眠狂四郎。そのニヒリズムは立ち振舞い、言動、面持ち、剣技など、あらゆる面に垣間見られる。
異国キリシタンの姦淫による出生。苛烈を極めた少年時代。亡き母と先立たれた妻、美保代への思慕。数多くの人間を斬ってきた...続きを読むことへの悔恨。
この男が救われる日は来るのであろうか、と切なくなってくる。

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Posted by ブクログ 2013年05月30日

表紙が和月さんということとで買った。
読んでみると面白かった。
また、再読したい。

初めて聞く表現や語句があったが、面白かった。新聞小説だったようで、まだまだいろいろな作品があるみたいで、読んでみたいと思った。

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