【感想・ネタバレ】櫛挽道守のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月06日

akikobbさんにおすすめいただき、木内昇さん初読み。
派手ではないが滋味溢れる作品で、読み終わった後よかった…と深い余韻を感じた。
結構辛い出来事も多く、全てがハッピーエンドなわけではないのに、それも人生、と静かに肯定する強さのある作品だと思った。
普段あまり読まない時代小説ではあるものの読みや...続きを読むすく、度々ぐっときながら一気読み。
父が縁談を断り、登瀬の「櫛を挽きたい」という思いが溢れ出す場面、ラストの父の「われやん夫婦の拍子はとてもええ」の言葉に特に心動かされた。寡黙な男に弱いのかもしれない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年02月16日

初めて読む作家さん
てっきり名前から男性だと思ってました。女性だと知って女心というか、まだこの時代、女性は子を産み家を守るのが当たり前の時代に頑なに自分の志を曲げない登瀬の心理描写が丁寧で、女性作家さんならではと感服。
他の作品も必ず読みます

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年01月27日

女の生きる道が、嫁して子をなし家を守ることあたりまえだった時代、女の道を外れて櫛挽きの業を極める登勢。黙して語らず、櫛挽く姿ですべてを教える父吾助。古い伝統を守ることにとどまらず、広い視野で次の世を見据え櫛挽きの道に新しい風を入れる実幸。誰もが生き生きと描かれている。
数々の障壁をものともせず、櫛挽...続きを読むきの道を邁進する登勢の強さには恐れ入るが、実幸に対する醜いまでの反発心を見るにつけ、そうまで頑迷にならなくてもと辟易。さらに、源次への心の揺れまでも心にストンとは降りてこず、ますます実幸ひいきになりながら読み進める。
主人公の登勢に肩入れできなかったことが、この作品を読む上での敗因だった。
それでも、反発し合った妹喜和との互いを思いやるシーンやラストの直助の絵草紙を朗読するあたりは心に染みて、ここまで読んできてよかった!と思った。
ただ、幕末のあたりの歴史的背景に全く不案内なので、その辺は読み飛ばしていたのが、もったいなかったかな~。。。

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