【感想・ネタバレ】マイルス・デイヴィスとジミ・ヘンドリックス 風に消えたメアリーのレビュー

あらすじ

なぜ、ふたりの共演は「幻」に終わったのか?
ジャズ・ロック史上最大の謎に挑む!

ジャズの帝王マイルス・デイヴィスは、盟友ギル・エヴァンスとともに、つねに自分の音楽を前進させることだけを考えていた。その前に忽然と姿を現した若きロックの革命児ジミ・ヘンドリックス。ジミもまたマイルスに憧れと尊敬の念を抱きながら、異形ともいえる自分だけの音楽を求め続けていた。この男こそ自分に必要だと確信した両者は“共演”を前提に新たな一歩を踏み出す。だが……。マイルスをめぐる群像中、著者が最も書きたかった男たちの姿が、いま、初めて明らかになる!!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

マイルスとジミヘンの幻に終わったと思われる競演については、これまでも何度も取りざたされてきたが、これにギル・エバンスを加えて、周辺の事柄を一冊を費やして詳述している。マイルスのセカンドクインテット期におけるギルの多大な影響、「キリマンジャロの娘」の段階で、マイルスもギルもすでにジミの影響を受けていることなど、例によって著者ならではの見識が楽しい。少々、ジミヘンの評価が高すぎるかなあとも思うが、もう一度聞きなおしてみたい。競演が実現していたら本書はなかったという著者の発言もわかる気がする。

0
2014年09月08日

「趣味・実用」ランキング