あらすじ
【第1回カクヨムWeb小説コンテスト《ミステリー部門》大賞受賞作】
京都左京区のマンション。空き巣に入った泥棒カップルは、痴話ゲンカ真っ最中だった。
その向かいのオフィスビル屋上。青年は潜入した人身売買組織に、殺人を強要されていた。
悪鬼蔓延る上海の外灘地区。最強の殺し屋は、今まさに亡き師匠の敵を追い詰めていた。
そこから1200kmの広東省。田舎町のパブで、少年は23回目のチェックメイトを宣言した。
――伝説の賭博師“うさぎ強盗”が彼らの物語を繋ぐとき、驚愕のエンディングが訪れる!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本作はうさぎ強盗から始まる群像劇ですが、とにかく完成度が高い一冊でした。成田良悟先生の『バッカーノ』や『デュラララ』のような物語が好きな人なら楽しめる作品です。
ストーリー自体は整理すればシンプルですが、それを面白くする構成が上手いです。
あちこちに散らばっていた謎が最後につながる瞬間のスッキリ感は素晴らしく、一巻としての纏まりは最高と言えるレベルでした。
ただ半面、気軽にサクッと読める本ではありません。
展開や伏線をしっかり覚えておかないといけないし、読みながら過去の情報を同時に処理することも求められます。
集中して最後まで一気に読まないと面白さがわからない、読者に求めるハードルが高い作品でした。
理解できれば最高の1冊ですが、わからない人には「よくわからない話」で終わってしまう可能性もあります。
人を選びますが、個人的には文句なしの傑作でした。
Posted by ブクログ
面白い事は面白いのですが、何となく最後まで読んでもスッキリしないです。
ミステリーと言うと、あっと驚くような謎が解決されるものですが、この作品は筆者の狡い書き方により、群像劇をミステリーのように見せかけているだけ、と言う気がしました。
此れがサスペンスなら、素晴らしい作品だと思いましたが、ミステリーとしては私は受け付けませんでした。
今度読み直す時はエクセルか何かで章を時系列に直し、その上で伏線を全部読み解こうと思っています。
何だかんだ言って、そう思わされるぐらいには面白かったです。