あらすじ
歩いて、見て、訊いて、思い出す――“忘れることができない”完全記憶能力を持つ私立探偵。
元刑事のデッカーは、妻子を殺され、犯人が見つからないまま警察を去るが1年後に起きた銃乱射事件とのつながりが見つかり、捜査することに……
あらゆる記憶をDVDを再生するように取り出せる男の、怒りと悲しみの事件簿。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
後半になっても話のテンションは落ちず、手掛かりを追うたびに新しい謎、新しい事件が起きていき、それがラストまで続き一気読みできる。
ただ、ラストぎりぎりまで、なぜ”主人公が狙われる”という動機を引っ張るのだけど、その割にはあまりにもそこが弱いのが残念。まあ、狂った人の思い込み、と言えばそれまでだが…。この落としどころがもうすこしスッキリしていれば文句なし。
犯人が死んで終わり、というのはお決まりのパターンながらなかなか文章が上手く楽しく読めたし、訳も丁寧でしっかりしていて安心して読めたのも良かった。
これは是非続編も訳出してほしい。