あらすじ
魔力を主食とする生命体《魔物》の味方となり、人間たちとの交流を手助けしている《魔物使い》の青年シンラ。森で静かに暮らす彼のもとに、ある日突然預けられたモノ――それは、小さなドラゴンを連れた美少女アレサだった! どこにも居場所がないと言うアレサを受け入れ、先に同居をしていた少女ルリも含めて三人+一匹での暮らしを始めたシンラは、魔物との交流を通してアレサに世界の楽しさを教えていく! 凄腕魔物使いのもふもふ系スローライフファンタジー開幕!
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Posted by ブクログ
"「なによなによ、なんて態度とるのよ!私とあなたの仲じゃないのっ」
「俺とお前はどんな仲だっていうんだよ」
「うーん、友達以上・親友以上?」
「……それこそどんな仲なんだよ」
「それはその……一緒に世界を救った仲、とかじゃない?」
わざとらしく首を傾げ、いたずらげに微笑むセシリア。
生粋の美女からの極上の笑み。しかしシンラはその笑みを全くありがたがることなく、むしろ辟易しながら適当に受け流す。
「僕がなにをいってもムダだというのがわかったよ」"[p.97]
ぺろりと読めた。あんまりもふもふはしてなかったけど楽しい。
お粥のような胃に優しそうな作品
柔らかい文体
イケメンと少女のふわふわストーリー
エログロ要素は無し
と、胃に優しそうな作品
ただし、派手な戦闘描写やスカッとする勧善懲悪、サービスシーンには期待しない方が良いかもしれない。
ご多分に漏れず主人公は強いのだが、結果と淡白な描写でしか表現されていないので、具体的なイメージが浮かばない。
たくさんの敵を倒したことがあります
鎖で敵を制しました
勝ちました
これらを丁寧に書いたという感じ。
容赦はしない!と言った割に普通に穏便に済ませたりするし。
また、過度の性的な描写がないのはいいのだが、主人公が淡白なのでちょっとしたサービスシーンも特に思うところなく終わる。
思春期の女性が思い描く王子様のようなキャラである。
溢れてとまらないチーレムのチョロインとかよりは好印象なキャラ付けであるけども。
ヒロインも一人で思い悩み、何かトラブルの元になるかと思ったら、主人公のちょっとした言葉をヒントに一気に成長する。成長という言葉が適切かは分からないが...か弱そうなのに、精神的にはだいぶタフなヒロインである。
終盤の展開でもう一巻出せそうなのに、ガッツリカットなのは思い切りがいいとも取れるし、もったいないとも思える。
全体的に薄味だが、ふわっとした雰囲気は好きな人は結構好きだと思う。あ、もふもふ分は個人的には足りませんでした。
個人的には物足りなかったけど、女性受けしそう。