【感想・ネタバレ】ゴーストフォビアのレビュー

あらすじ

いつもの憂鬱な朝、急に「サイキック探偵になる」と言い出した姉・芙二子に振り回される三紅。行方不明の女性の調査をすることになった二人は、事故物件を扱う不動産屋の神凪怜と出会う。三紅の心酔する霊能者に似たクールな印象の男性だが、どこか胡散臭い。しかし、偶然に三紅が神凪に触れた瞬間、聴力を失ったはずの右耳から、不思議な声が聞こえてくる。その一方、神凪も見えないはずのモノが見えているらしい――。デビュー作『強欲な羊』で度肝を抜いた新鋭が、様々な恐怖症をテーマにした四つの不可思議な事件で、貴方の心をえぐります。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

フォビア=恐怖症をテーマにした連作短編集で、自称サイキック探偵と互いに触れ合うと霊が見える男+声だけが聞こえる女という3人を探偵役として変則のミステリ。テーマは面白いのだが、幽霊が見えるという設定が強すぎて、トリック自体の印象が薄まっているのが難点。フォビアについても一話目はうまく使っていると思うけど、以降の話では苦手レベルのものを恐怖症にしていたりとやや無理矢理な感が否めない。また、物語を引っ掻き回す芙二子のキャラがどうにも馴染めず、ライトにしたいのかヘヴィにしたいのか、アンバランスな気がした。フォビアだけで攻めるか、幽霊話だけで攻めるかに分けたほうが良かったような。

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2018年11月01日

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