【感想・ネタバレ】東京ダンジョンのレビュー

あらすじ

地下鉄、全線緊急停止!! 地下鉄の新線開業を間近に控えたある日、保線作業員の的場哲也は、勤務中にトンネルの中で怪しげな人影を見つける。またインターネット上でも、東京の地下に「地底人」が出現するという噂が飛び交っていた。そんな中、的場は母から、弟の洋次が鬼童征夫なる経済学者が主宰する怪しげな勉強会に通っていると相談を受ける。事情を探るために鬼童の講演会に出かけた的場は、そこで意外な人物を見かけるのだが……。東京の地下鉄や地下街に爆弾を仕掛け、「東京の地下を支配した」と宣言する、テロリストたちの意外な正体と、その目的とは何か? 複雑怪奇な地下迷宮(ダンジョン)と化した東京の地下を舞台に繰り広げられる攻防。警察や的場たちは、果たして地下鉄を、そして東京を守れるのか。『TOKYO BLACKOUT』『迎撃せよ』『怪物』などが話題の、クライシス小説の旗手が描く、緊迫のサスペンス。

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Posted by ブクログ

“ダンジョン”という言葉自体には色々な意味が在るようだが、ここではよく在るロールプレイングゲームで、プレーヤーのキャラクターが探検する“地下迷宮”のイメージで用いられている…表紙イラストに在るように、東京の地下鉄網のイメージだ…
意表を突くような型で、大混乱が生じるという物語だが、そう仕向けた人達の「やり切れないモノ」というのが、何となく「迫る」感じだ…
単純に、不思議な事態、大混乱の収束を図ろうとする物語としての面白さが在る他方、「余りにも多くの問題が山積している昨今」というようなモノにも想いが廻る物語だ…

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2017年02月13日

Posted by ブクログ

東京の地下鉄で何かあったらと考えるとやはり怖いです。
昔の新橋駅の話が出てきて、ググってしまいました。

他の人のレビューでも少し物足りないと書かれていましたが、
私としては、普段は行かない場所まで地下鉄を何回か乗り換えて行くと、それこそダンジョンに潜り込んだような気持ちになるのですが、そんな感じが伝わってくるともっと良かったのにとは思いました。
お仕事小説としても楽しめました。

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2024年06月19日

Posted by ブクログ

地下鉄構内でこんな怪しげな行動をする人間を見かけたら平常心ではいられない。しかも、ネットでも話題になってきたらますます怪しい。
訴えかけたいことがあるというのはわかるけど、その手段がね〜。かなり注目されないと気がすまないということなんだろうか。「見てみてあたしのこと〜」って人、確かに多いもんね。アピールがすごい人に限って小者だと思うのはあたしだけ?

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2018年06月20日

Posted by ブクログ

正直に言えば少々物足りない、というか肩すかしをくらった感じはある。地下鉄、そしてその保線員にスポットを当てることで、東京の地下に広がる地下世界に目を向けることには成功している。ですが、最終的に引き起こされる事件は、地下鉄がターゲットじゃなくとも成り立つものだったし、描かれるテーマも地下鉄ではなくとも成り立つ。より現実路線をとったんだとは思うけど、事件の規模も物足りない。
もっと地下世界にせまってほしかった。

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2017年01月12日

Posted by ブクログ

新作の物流のやつを子飼弾が高評価してたので読んでみたが、とりあえず今作はいうほどのものではなかった。まーうまく丸ッとまとまった感じ。文章が読みやすいからかもしれない。個人の葛藤がどうとか地味な仕事への使命感とか、ペラ美談を基軸に据えたありがち首都テロ脅迫ストーリー。

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2021年10月08日

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