あらすじ
山岳気象専門の気象予報士 猪熊隆之氏が、一般の天気予報だけでは防げない気象リスクについて徹底的に解説。
減災や危機管理にも通じる、遭難防止のための必読の書。
気象遭難を防げ!山岳気象専門の気象予報士が天気予報だけでは説明できない山の天気の秘密を明かす。
著者自身の長年にわたる知見から導き出される「山の天気予報」の基本と裏事情を紹介します。
今どきの天気予報はこう作られている、天気予報を鵜呑みにすると痛い目に!
予報会社によって天気予報が違うのはなぜか、ピンポイント予報の落とし穴、天気図から見た気象遭難、山と平地の天気はなぜ違うのか、気象遭難が多発する気圧配置、落雷・集中豪雨・強風・低体温症が起きやすい危険な天気図の見方、難しい予報とやさしい予報、雨の日でも楽しめるおすすめハイキング……。
こうした天気にまつわる情報をどのように山行に生かせばいいのか、自分自身が生徒を連れて登る「お天気ハイキング教室」の具体例なども参考にして、わかりやすく解説します。
◆目次
第1章 天気予報の現場
第2章 今どきの天気予報にだまされるな。
第3章 天気図から見た気象遭難
第4章 雨の日登山のすすめ
第5章 低体温症遭難を防ぐシミュレーション
第6章 増水による遭難を防ぐシミュレーション
第7章 落雷遭難を防ぐシミュレーション
第8章 突風による遭難を防ぐシミュレーション
第9章 海の天気のはなし
第10章 観天望気は山で学べ
第11章 難しい予報とやさしい予報
第12章 進化する天気予報
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
山岳気象のイロハを学ぶことができ、大変ためになる。これまでの山行では引き返しポイントや避難地点を意識してこなったが、今後は注意して行動する癖を身に着けたい。
観天望気は「雲の気持ちになってみる」ことを意識する、
Posted by ブクログ
無料で見られる天気予報は山麓のもの。気象業務法によって、天気予報は気象測器を設置しなければ予報を行ってはいけないことになっている。
雨予報で登山を中止するのはもったいない。外れる可能性がある。微妙な天気だったらまずは、行ってみる。雨上がりの雲は早い。雨の時は雨なりの楽しみ方をする。
転機の崩れが少ない山=海から風が入ってくるときは風上側が崩れやすい。風下側の山に行く。
アルプスの登山ガイドは天気によって場所を変える。
低体温のリスクは、森林限界、尾根、主稜線に出るところ、で引き返すか前進するか、を決める。
雷は光ってから5~6秒は非常に近いと考える。10秒以内は3キロ以内。いつ落雷があってもおかしくない。