あらすじ
【第4回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作】“混沌(ケイオス)”が地表を覆って世界が崩壊し、地球が巨大な記録媒体“地球の記録(スフィア・ドライブ)”と化した未来。身体を生体コンピュータ化した人類は、地球の記憶から技術(データ)を発掘(サルベージ)し文明を延命させていた。序列第三位国家イラの下層民が住む地下都市(ボトム)で育った天才発掘屋(サルベージャー)の少年ヴェイと少女フィは、偶然発見した昔の映像に惹かれ本物の海を探す約束をする。それは二人の幼年期の終りへの第一歩だった──。
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Posted by ブクログ
いきなり専門用語のオンパレードで、理解できるのかと思ったが、内容自体は悪くはない
だとしたら、専門用語で煙に巻く必要はないように思う
また、折角よいテーマを扱っているのに、一気に終わらせた感がある
もったいない…
Posted by ブクログ
作者のプログラミングの知識をたっぷり堪能できる小説。ここまで書いたのが普通に凄いと思った。
ハヤカワSFコンテストの入賞作ということで、最後に審査員の寸評が乗っているんだけど、結構辛辣なのが戦慄。こんな壮大な話書いたんだからもっと褒めてあげればいいのに・・・
とは言え、そこで書かれていたツッコミと自分が思ったことが大体同じだったので多少の安心感と同時にこの審査員のおじさんたちと同じ感性なのかとシンミリもする。
具体的に言うとそれはちょいちょい入る現代のアニメネタやキャラの「うみゅ~」とかはわわ~みたいな萌え台詞のことなんだけど、設定が何世紀も未来の話なのに引用するのがそこ(2000年代)なんだ・・・みたいな。
折角現代の文明が壊滅した世界ならもっと昔のあなやとかござるとか南総里見八犬伝とか引用してもいいんじゃないか?それがヘンなら最初から入れないほうがいいのではないか?などと思ってしまうわけ。
でも多分若い子はそんなこと気にしないで読んでると思うし、気にしなければ十分面白い小説だと思う。
最後にどうしてもいいたいのは、この表紙の絵と内容が全然違うのは何故なのかといこと。
こんな形のロボット出てこないし人間の服もこんなの着てなかった。何故この絵を選んだのか、装丁の人に凄く聞きたい。
Posted by ブクログ
“混沌”によって世界が崩壊して、身体を生体コンピュータ化してる人類は地球にアクセスして技術を発掘して生きてるというごちゃごちゃした世界観は好きです。
各国がそれぞれ概念の違う知能を持ってるというのも(ちょっと七つの大罪的な概念もあるし)。新たに出現した〈妄想〉が一番強いというのもなんか…わかる。
クロノ、って時間なのでこいつが神的なやつか、って思ったらそうでした。ゴーストやらセントラル・ドグマ…既視感のある言葉もちらほら。少佐か。
思ったよりラノベしていたので、もうちょい硬質なSFとして読みたかったなと思いました。結構、決着付かないまま放り出されている気がするお話です。