あらすじ
ちっちゃい神様ヘッポコ様が頭にくっ憑いているせいで、女の子にまったくもてない品部人永(しなべじんえい)。そんな人永の仕事は、雲隠れしてしまった八百万の神様たちを見つけ出して、人間にご加護を与えてくれるよう説得すること。上司の小町の命令で次に人永が説得に向かったのは、なんと“恋の神様”! 自分の恋も取り持ってもらえるかも、とウキウキする人永だったが、なぜか神様たちの恋愛模様に巻き込まれてしまい──!? 神様だって恋をする! 第15回電撃小説大賞〈選考委員奨励賞〉受賞作第2弾登場! 今回の女神様は桜の精だ!!
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Posted by ブクログ
今回は桜の精・咲姫を巡る悲恋物語。
神様と人間の恋の話は古今東西あまた語られている。
けれど、その生きる時間の違いによる必然的悲恋の結末の付け方にはいくつかのパターンしか存在しない。
今回は互いに相手を想いながら諦めるという、ある意味現実的なパターン。
でもそれだけに最後まで互いの間で直接語り合わせない展開はなんだか納得しがたいところもある。
これで本当にお互い幸せになれるのだろうか? と。
最後には二人の間の直接な場面が欲しかった。
とはいえ、神と人との恋は人永とへっぽこの間にも関係するわけで
この二人の結末はどうなるのか?
ただアマテラスの性格なら、そんなこと(寿命の違い)全然気にしないのかな。
なにはともあれ口絵が非常にドキドキした(笑)