【感想・ネタバレ】夢幻の如く 第1巻のレビュー

あらすじ

本能寺で死んだ筈の信長は生きていた!そして「世界を切り取りに行く」と豪語する。天下を目指す秀吉、家康。信長暗殺を企む光秀。それぞれの野心が新しい歴史を生み出す。大胆な発想で贈る歴史フィクション。

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つかみはOK!の本宮氏ならではの滅茶苦茶な勢いだけのストーリー展開なのですが、とにかく続きを読みたくなってしまいます。
もし織田信長が本能寺で死んでいなかったら等、誰もが描いてきた妄想膨らむ歴史を、大胆に世界規模までドンドン風呂敷を広げていくのです。朝鮮出兵から、中国、モンゴルを越えて、インド、ヨーロッパまで精力的に攻めまくる痛快さと、どこで本宮氏が投げ出すかというハラハラ感がたまりません。本宮氏の好き嫌いがはっきり出ているデフォルメされた戦国武将と世界の歴史上の為政者たちはそれぞれ魅力的に描かれています。果たして、織田信長による世界征服はなされるのか!?ぜひおススメしたい一冊です。

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懐かしい

大昔に読んだ作品。

今から30年ほど前の作品だけあって、基本となる歴史考証も今とは異なる面も多い。
もっとも、それ以上に奇想天外なストーリーな為、そんな些細な点はどうでもよくなるが。

要は、織田信長が一度死んだ後に蘇り、日本を秀吉・家康に任せて好きに生き、大陸に打って出るという話。
スケールの大きさは本宮ひろ志作品の中でも屈指と言えるんじゃないかと思う。

ただ、その過程のやり方が当時どうしても理解できなかった。
なぜ史実に沿うように元部下たちを殺す必要があったのか?

結果的に名だたる武将たちはみんな生きており、最後一緒に大陸に渡るわけだが、それぞれの戦いで亡くなった一般兵の命はおそらく戻らないだろう。
そのあたりがちょっと理解に苦しんだ記憶がある。
また、元部下たちをいちいち切り捨てるかのような描写がある点も不可解だった。
結局、この信長は「一度死んで蘇った」のか、「死なずに生き延びていた」のか、それすらもよくわからない。

そしてラスト。
これがあっけない終わり方で、「打ち切り?」と思ったもの。
もっとも、そういう終わり方もまたありなのかなとは思ったが。

0
2024年08月23日

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