【感想・ネタバレ】寝台鳩舎のレビュー

あらすじ

戦時下の空に、機密を運ぶ任務を担いながら、無数に散っていった軍鳩(ぐんきゅう)。
どこにも帰り着くことができなかった彼らの魂と、少年ダヴィーの心の交流を描く。
魂を激しく揺さぶる傑作ダークロマン、大容量の描きおろしを加え、待望の刊行!

古屋兎丸、心酔。
「生ける通信兵器として訓練された彼ら。
傷つきながら飛ぶ姿に心の奥底が震えた。
鳩山さんの紡ぐ言葉、物語、少年たちは鳥肌が立つほど美しく、痛い。」

ヴァイオレット・スプリング・シティへと向かう寝台列車。
両親と旅行中の少年ダヴィーが出逢ったのは、奇妙な制服を身に着けた満身創痍の少年たちだった。
息も絶え絶えな彼らから預かったのは、一本の“通信管”。
この出逢いが、ダヴィーの運命を、少年たちの未来を変えていく。
美しく静謐な筆致で紡ぐ、希望と救済の一大スペクタクル。

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Posted by ブクログ

少年ダヴィーが寝台列車の中でたどり着いた寝台車両には、たくさんの傷付いた少年たちが居た。彼らはその脚に着けた信書管を託そうとする。
かつて戦地の通信手段として遣われていた、軍鳩をモチーフにした物語。
鳩山郁子さんの作品独特の玻璃のような果敢なさに加え、この作品には力強く痛ましい雰囲気も。どうか無数に散った迷える鳩たちが、彼らの家に帰れますように。

0
2017年09月27日

Posted by ブクログ

美しい…。
絵も言葉も、物語も。

読み終わって、胸が締め付けられる感じ。

「飛ぶか、死ぬか」

その二択しかない彼らは
きっと死ぬまで飛ぶのだろうと思う。

0
2018年06月30日

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