【感想・ネタバレ】イノセントマン(上)のレビュー

あらすじ

1982年、オクラホマ州の小さな町で21歳のウェイトレスがレイプされ殺された。
警察の捜査は行き詰ったかに見えたが、事件から5年後、地元に住む元マイナーリーガーと彼の友人が突然逮捕された。物的証拠は皆無、全米を震撼させた冤罪事件の幕が上がった……。
リーガル・サスペンスの巨匠が挑んだ初のノンフィクション作品。

【著者プロフィール】
ジョン・グリシャム John Grisham
1955年、アーカンソー州生まれ。ミシシッピ州立大で会計学を学び、77年に同大ロースクールに進学。卒業後、83年から7年間、ミシシッピ州議員となる。
88年、処女作『評決のとき』を発表。91年に発表した『法律事務所』がヒットとなり、以降、ベストセラー作家として人気を博す。

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sun

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正義とは何か

冤罪によって死刑判決を受けたロン・ウィリアムソンの実話を描き、グリシャムの法廷小説の巧妙さとジャーナリスティックな緻密さが融合した傑作。
複雑な事件をわかりやすく紐解き、読者をウィリアムソンの苦悩と闘いに引き込みます。物語は、単なる法廷ドラマを超え、個人の人生が不条理なシステムによって破壊される様子をリアルに伝えています。特に、ウィリアムソンの心理的苦痛や地域社会の偏見を描く場面は心を打ちます。
冤罪、精神疾患、司法の不均衡といった重いテーマを扱い、正義とは何かと考えてしまいます。

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2025年06月20日

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