あらすじ
夏休み。『図書館部』の面々は海へと繰り出すことになった。インドア派の遠咲先輩が言い出した旅行をいぶかしみながらも、結局みんな大はしゃぎ。特に海初体験の九衛は尋常ではなく、いつもの数倍のテンションで白山さんと衡を振り回す! しかし、そこに『嚢界』のことを知っているらしい少女が現れ、楽しいはずの旅行はだんだんと雲行きがあやしくなっていき──。 少しずつ明らかになる白山さんの鞄の秘密とは? そして、それを知った衡は──!? 不思議系学園ラブコメ第三弾!
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Posted by ブクログ
なんというか、こういう“想い”のある物語は、大好きだ。
シリーズ三作目。いろんな人のいろんな想いが明らかになっていく。
白山さんの鞄に対する想い
九衛の白山さんの言動に対する恐れ、衛に対する信頼
汐の姐さんの対する想いと夢
その姐さん(流姐)の汐に対する想い
そして、あの遠咲先輩の両親に対する想いまで、
もちろん、主人公衛の白山さんや九衛や汐に対する想いも
それらが、どれもすごく自然で、切なくて、
どうしようもないほど切実で、そして強い、———想い。
そんな想いのぶつかり合いがこの物語を動かしていく。
いいなあ、こういうの。
今回は敵である流姐さえ、かっこいい。
読んで、よかった。
ラストの白山さんの言葉は、ある意味、お約束だけど、にやにやが止まらない(笑)
さて、物語はこの先何処へ向かっていくのだろうか?
期待したい。