【感想・ネタバレ】丹下健三 戦後日本の構想者のレビュー

あらすじ

時代の精神を独自の美へと昇華させる構想力。丹下健三が創り出す建築空間は、高度成長の道をひた走る戦後日本の象徴であった。「建築の化身」。直弟子・磯崎新をしてそう言わしめた人物の足跡を、多くの逸材を輩出した「丹下シューレ」の活動とともにたどる。従来批判されてきたバブル期の活動にひそむ先見と洞察に光をあてる。

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Posted by ブクログ

私の中の傑作は代々木体育館と東京カテドラル。圧倒的なシェルの存在感に驚いたのを覚えています。
この本でのは様々な門下生がいたというのを知ったことが収穫でした。

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2016年06月07日

Posted by ブクログ

丹下を始め、浅野、槇、大谷などの一門が、戦後日本の建築界でどのような活動をしていったかを概観している。
特に丹下は、建築というハコにとどまらず、都市あるいは地域全体をデザインする視点が濃厚であったという。読者の印象としては、やはり建築出身者はハードで目に見えるデザインにこだわりすぎ、インナーでソフトなエネルギーや情報やコミュニケーションという分野まで射程に収めるのは難しいのだなと思う。

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2018年10月19日

Posted by ブクログ

戦後100年を見据えて70年目の今、丹下健三の業績を読み解き、今後30年の建築・都市・国土を構想する糧にしようという壮大なビジョンを提起するのが本書。
である故に敢えて戦前のキャリアについては言及せず、丹下健三の戦後の実績を分析し、後半では丹下チルドレン(本書では「丹下学派」として《丹下シューレ》と呼んでいる)の実績を読み解く新書としては充実の1冊。
バブル期の海外の仕事とバブル最後期にあたる東京都庁新庁舎設計、そしてその頃はそれぞれ一人立ちしていた丹下シューレの仕事を概観できて大変興味深かった。

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2016年06月02日

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