あらすじ
春とは名ばかりの薄寒い日、池波正太郎に初めて会った。桜の花びらの絨毯が敷き詰められた池波邸に押しかけてから10年、書生として誰よりも間近に接し続けた。一晩中書斎に籠って、尋常ならざる量の原稿を執筆していたこと。遅刻を何より嫌ったこと。今この一食を大切にしていたこと……。人間をシビアに見つめ、粋を体現した「人生の達人」池波正太郎の知られざる真実の姿。
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Posted by ブクログ
書き下ろしの作品。著者のあとがきを見るとこの作品は池波正太郎没後25年を機に依頼された講演のために著したないようだったが、著者の病気により講演自体がキャンセルになり、その後この一冊が誕生したそうである。
10年間池波氏に書生としてつかえた佐藤氏ならではの想いと思い出が沢山著されている良いエッセイである。