【感想・ネタバレ】カトリック入門 ──日本文化からのアプローチのレビュー

あらすじ

なぜカトリックは日本では受け入れられてこなかったか。それは日本文化の中核にある宗教性・霊性ゆえである。鈴木大拙や西田幾多郎は、神は世界ないし自己に内在することを徹底的に肯定するのが日本的霊性だとする。だが、こうした立場からも実はカトリシズム理解は可能だし、日本的知性が超越的なものに新たな見方を加え、より豊かにする可能性もある。超自然、創造、信仰と理性の問題などを日本的文脈から説明。中世哲学・カトリシズムの碩学による、待望のキリスト教入門。

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Posted by ブクログ

カトリック入門であってキリスト教入門ではないので、キリスト教や聖書について既にある程度知っている人向けに書かれているのは注意が必要です。
難しい部分も多かったですが、プロテスタントの教会にある程度親しんでいる者として、処女マリア崇拝や教会制度についての説明を特に興味深く読みました。

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2025年04月02日

Posted by ブクログ

日本的霊性とカトリシズムの根源的一致を試みている点と
誤解されがちなマリア崇敬や「教会以外に救いなし」「教皇の無誤謬」についても触れられている。

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2018年07月02日

Posted by ブクログ

迫ろうとしているアプローチに共感が持てた。なぜ日本ではカトリックの思想が受け入れられなかったのか?それと対比で語られるカトリックの思想の逆説的在り方がそうくるか?って感じ。最初に、信じることで見える真実がある。とおいてくれたのが助かった。日本の発想は、ここに向こうから湧いてくる。これは世界的にいって、あまり例がない発想。

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2020年01月27日

Posted by ブクログ

表題に惹かれて衝動買い。著者はトマス・アクイナス研究の第一人者でもあるカトリックの神父。表題は「入門」となっているが、所々に出てくる”業界用語”の説明が不十分だったりで、入門の体をなしていない。それゆえか、ネット上でも内容を誤解しているとしか思えない感想が多々見られるのは残念である。個人的には聖母崇敬や教会の秘蹟性の説明などに学ぶところが多かった。

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2019年09月11日

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