あらすじ
映画館でバイトとして働く、元AV男優の澄川螢、35歳、フリーター。
澄んだ川に蛍だなんてうすら寒い冗談の様な名前に、“綺麗”なんて言葉とは相容れない至極どうしようもなく堕ちた人生。
毎週日曜日のレイトショー、螢の働く映画館にやって来ては螢のことを「ほたるさん」と呼びやたらと懐いてくる一回りも年下の男・岡崎準太に“綺麗”だの“一目惚れ”だのと言われつい口を衝いて出た言葉……。
「僕ね、今の映画館でバイトする前はゲイビに出てたの バリネコでハードなやつ」
綺麗だなんて 何も知らないくせに 馬鹿馬鹿しい――。
★単行本カバー下イラスト収録★
【電子限定で描き下ろしの４ページ漫画が収録されています。】
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はきだめ…
映画館でバイトとして働く、元AV男優の澄川螢。35歳、フリーター。
毎週日曜日のレイトショーに来る一回りも年下の男・岡崎準太に“綺麗”だの“一目惚れ”だのと言われ口説かれる。
しかし蛍には“綺麗”なんて言葉とは相容れない至極な堕ちた人生を送って来た過去がある…
汚れた自分にはもう誰かを愛することをしない…出来ない…諦めていたが準太によって変えられていく…
ラストのシーンで冷蔵庫に一枚だけ貼ってあった映画のチケットがいつの間にか沢山貼ってあるシーンは感動しました…二人の幸せのかたちですね😊
シリアス重エロだけど、ハピエン
完読後、その場で三回読み返しました。
本当に精神的に重エグいダークえろな絵面が２コマはあるし 重過ぎるという方からは低評価をいただいちゃってるようですが、
切なくてダークえろいのがイケる人には超優良物件かと！ 魔性ゆえの脅威、たぎりました。
欲を言えば、受さんの過去えろ撮影シーンもっとkwskっ。ても、エグ杉か。
物理ありの攻は、モブ+三人。かなり年上（初恋担当）×受さん、年上（ダークえろ担当）×受さん、そして、
近い将来スパダリの予感しかしない年下ノンケ好青年（23歳）×悲痛な過去を持つ魔性の美中年（35歳、訳ありでフリーターだが社員登用の話あり。魔性だが本人はビッチではなく、むしろ純）。
恋と情欲と愛の描写が深く刺さります。
ラストのほうの或るシーン３ページが深くて切なくて、強く深く記憶に焼き付きました。
受さんの恋心が痛ましくて美しくて切なすぎる。
受さんの重く強烈な過去に対して、その後出会った攻くんが普通であればあるほど、攻くんの告白シーンでの感動が深まりました。
あと、このお話に魅入られた人は、『ヴァイオラ』『シェークスピア』でググるよね。懐かしい映画のタイトルが出てきました。
以下、ガチでネタバレです。
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螢が波柴に返した答えの理由。色々に解釈できますよね。
愛された大切な思い出を壊すリスクを冒すくらいなら誤解を放置することを選んだ？
自分に直接確かめることなく部下の報告をあっさり受け入れた当時の尭による心の傷が残っているから？
尭の妻子や波柴たち組織への負債の念？
会えば、自分を捨てた尭にまた愛を期待して縋りたくなりそうな自分を、矜持が許さないから？
愛されて輝いていた自分だけを尭の記憶に残したいから？
あるいは、捨てられたペットではなく、噂通りに殺された『裏切れば傷付けて殺されるほどに愛されていた恋人』でありたくて、尭には生きている姿を一生見せないと決めた？
あるいは、誤解が解けて尭が罪悪感で苦しまないように？
あるいは、 あるいは、、、
強さ？ 弱さ？ 諸々全部が混ざって出た答えだとも思える。
どんなに傷ついても自分の選択の結果として受け止めてあの答えを出した螢の姿に胸を打たれました。
準太が蛍に見出した美しさコレかと。
そして、あの答えを螢がいつの段階で出したのか。
以前から？ 気にかけていたという波柴の言葉を聞いた瞬間？
それも色々に解釈できて、美しかったり切なかったり痛ましかったりして、もう、泣けます。
全体的に暗めなお話ですが、結果としては読んで良かったと思います。
カップリングとしてはまあよくある組み合わせではありますが、螢さんが美しいのでなんでもいいです。
個人的には、きちんと螢さんが救われたので良かったです。
Posted by ブクログ
ノンケリーマン準太×めっちゃ美人映画館バイト螢。ヤクザの囲われ者だったりAV男優だったりした過去を準太に背負わせられるのか、準太は背負えるのかが見せ所。螢が家を出てからの転落ぶりは凄まじいけど、螢が転落するきっかけになった出来事がちょっと弱いなぁというのと準太が螢にこだわる理由も少々弱いのが物足りない。
美し過ぎる受けが重すぎる過去を背負っており、エッチも積極的でエロい、というのは最高。螢が今でも自分の事を囲っていた親分への恋心を引きずってるところは切なくて素敵です。あと、親分の部下が螢の事を結構気にしてたというのがちょっと出てきますがそういうのも良い。
