【感想・ネタバレ】親鸞の世界のレビュー

あらすじ

本書は1961年4月、比叡山上において、鈴木大拙氏、曽我量深氏、金子大榮氏の三氏が西谷啓治氏の司会のもと、三日間にわたる討論と、三氏の御遠忌記念講演会を収録したものです。

その熱のこもった内容から、発刊当初より多くの方々に読み続けられ、名著として親しまれてきました。
長らく品切れの状態にありましたが、再版の要望も強く、2011年、真宗文庫として改訂復刊する運びとなりました。
そして2016年、ついに電子書籍としても登場です!

改訂にあたっては、当時の雰囲気を伝えるため、文言をできるだけそのまま残していますが、読みやすいように、ルビを増やしたり表記を整えました。
当時を知る世代の方々も、これから仏教を学ぼうとされる方々も、ぜひとも手にとっていただきたいと思います。そしてこの本が、新たな学びの出発点になることを願っています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 鈴木 大拙、金子 大榮、曽我 量深の3人の対談の司会が西谷 啓治。
 なにこの豪華絢爛さ。
 くまなく真宗の肝要について話しをされるわけだが、鈴木師のつっこみが素な感じでものすごい。あくまで冷静、言葉を選ぶ金子師に自分の言いたいことが溢れてきたら止まらない曽我師。絶妙な質問を交えて話しを振っていく西谷師。これいろいろ考えられたけど空気感を伝えるためにそのままテープ起こしみたいな場面もあるんだろうな。
 曽我師の見解については通して聴いてもちょっとわからないところはあった。世自在王仏と法蔵菩薩を同一と捉えるのはなんかこの話の流れだとよくわからなかった。あと、寺に来る年寄りにはむずかしいことはわからないからいわなくていいみたいなところも何度かあり、ちょっとうーんとなる。
 曽我師と金子師の領解か違うと西谷師が指摘するのもすごいなと。でもそれは表現であって、通じている感じがまた不思議なのだ。
 とにかくこのメンツの対談、おお!そうきたか!と興奮しながら自分はどうかなと考えながら読み進める。真宗の方は是非一度読まれることをおすすめする。

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2023年02月27日

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