【感想・ネタバレ】堆塵館のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年07月24日

三部作、貪るように読みました。子供の頃ハリーポッターにハマった時と同じ気分を味わえました。
ティムバードンの世界観が好きな人にはおすすめ。映画化に期待…!

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Posted by ブクログ 2020年02月09日

ゴミの山に囲まれた館,堆塵館は一つの宇宙である.この世界の中の秩序はアイアマンガーと分かち難く結ばれた誕生の品にかかっているようだ.一人の少女ルーシーがアイアマンガーのクロッドと出会い,その逢瀬が恋と館の崩壊へと進んでいく.最後,クロッドの善良なる心の結果のもたらしたものを思うと残念で,だから次の巻...続きを読むでのなんらかの展開が気になる.

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Posted by ブクログ 2019年06月25日

BURRN!の書評欄で、そこを担当する本訳者自身が勧めているのを見て読みたくなった作品。まだ三部作の一だけど、のっけからグイグイ惹き込まれる内容。ゴミ屋敷が舞台で、冷静に考えると気持ち悪くなってくるんだけど、たぶんそこに住まう人同様、読み手の側もだんだん慣れてマヒしてくる。人とモノの関わりが物語の中...続きを読む心だけど、ふとしたきっかけでタガが外れて、だんだん対立構造へと移ろっていく不気味さ。作者自身が描いたというイラストのおかげもあって、いやでも応でも世界観に飲み込まれる。読み終わって尚、ちょっと酔ってるくらい。続きを早く読まなくちゃ。

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Posted by ブクログ 2019年06月03日

物語の舞台となるのは19世紀後半のロンドンのはずれにあるゴミ捨て場である。そのゴミ捨て場中央には大きな屋敷が鎮座し、アイアマンガーという一族が付近を管理・支配していた。
アイアマンガー一族には生まれつき誕生の品が与えられる。誕生の品は大事なもので肌身離さず持っているというのが、決まりであった。
そし...続きを読むて主人公、クロッドは誕生の品の声が聞こえるのだ。

歴史的背景とファンタジー的設定が絡まり合って独特の世界観をなした本作は、特殊な能力を持ったアイアマンガーであるクロッドと無理やりアイアマンガー家に連れてこられた孤児のルーシー・ペナントという2人の人物を中心にして、読者の前で何度も何度も万華鏡のように展開を、世界を、変えてみせる。

そして、誕生の品やアイアマンガー一族の謎など驚くべき答えを見せつけながら予想もできない方向に物語を飛ばしていくのだ。

最初から最後まで面白く、打ちのめされるようなファンタジーの傑作。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年09月24日

え~!!
ここで終わり?
これじゃ、すぐに続きを読むしかないじゃん!

というのが読み終わった直後の感想。
週刊少年ジャンプ並みの引きの強さ。

19世紀後半、ビクトリア女王の頃のイギリス…からちょっとずれた位相にあるロンドン郊外にある巨大なゴミ屋敷が舞台。
何しろ地上7階、地下6階の建物に一族みん...続きを読むなで住んでいて、館の中には駅まであるのだから、その巨大さも知れようというもの。

主人公のクロッドは純粋なアイアマンガーの一族として、地上に部屋を持ち、大勢のおじ・おばや従兄弟・はとこたちと暮らしている。
両親は彼が生まれてすぐに相次いで亡くなり、彼が物の声を聴くことができるという特殊能力を持っていることで、一族の人たちに蔑まれ苛められているため、親しく付き合っているのはいとこのタミスくらいのものだった。

もう一人の主人公は、何代か前までアイアマンガーだったという血筋の孤児の少女・ルーシー。
純潔ではない彼女は下働きとして地下の召使い部屋で暮らし、上の人たちと出会うことは禁止されていた。

しかしクロッドとルーシーが出会ったことにより、堆塵館に住むアイアマンガー達に大きな異変が起こり始める。

物事は見た目どおりではない。

アイアマンガー一族は、生まれた時に何か一つ『誕生の品』を与えられ、それを片時も手放すことなく大切に扱わなくてはならない。
人と物が一対なのである。

アイアマンガー一族がゴミの山に隣接するゴミ屋敷に住んでいるのは、もともとゴミ拾いだった先祖が、ごみの中から価値のあるものを見つけ出してはそれを売ることによって財産を得てきたから。
その強引な取引方法によって、周囲の住民たちからは忌み嫌われている彼ら。

アイアマンガーと非アイアマンガー。
純血とそうでないもの。
きっちりと線を引き、そこに上下関係を固定させ、かれらだけの理屈で存在するアイアマンガー。

ゴミを出し、ごみの処理をアイアマンガーに押しつけながら、彼らを忌み嫌うロンドン市民の姿は、現代の私たちに通じるものがある。
と、最初は思いながら読んでいたが、読み進むにつれ「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせてくる。

見た目どおりではない物事。
汚染されたゴミの山に押し流されそうになり、逃げ惑う人々。
ゴミが結集してできている巨大な人型がとめようもなく暴力的に暴れ、そしてほどけていく様子は正に「カオナシ」のシーンそのものだった。
名前を奪われたルーシーを助け、ふたりで堆塵館から脱出しようとするクロッド。

で、ふたりの逃避行はどうなったのかが分からないまま(というか、失敗したっぽい?)、第2部に続くのだ。
これは読まなきゃいられないでしょ。

私は「千と千尋の神隠し」をイメージしたけど、書評家の杉江松恋氏は「未来少年コナン」だという。
作者は宮崎駿のファンなのかもしれない。
でも、ごみ溜めの悪臭と不快な感触は、「千と千尋の神隠し」なんだよなあ。

最後に、なぜ生きもの全てに惜しみない愛情を与える心優しいタミスは、一族の人から軽く扱われていたのかが気になる。
優しすぎて、心が弱いことがそんなに悪いことなのか。
タミスは…本当にいい子だったよ。

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Posted by ブクログ 2018年04月02日

映画の「東京ゴッドファーザーズ」や「ミックマック」をイメージしながら。
ごみ山って魅力的なんだよなあ…臭くなければ。

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Posted by ブクログ 2018年01月30日

まず表紙に魅了された。目が吸い寄せられた。
作者自身による絵だと、後書きで知って納得。
「アバラット」みたいだなーという直感が当たった。
物語が表紙からにじみ出ている。
期待を裏切らないファンタジーだった。
あと二冊楽しみ!

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Posted by ブクログ 2017年12月29日

「絶賛意見が多いけど、ジュブナイルものだから微温いんだろうなぁ」と失礼なことを思いながら読みはじめたところ、傑作。

それまで寓話的と思われたストーリーがぐっとリアルになる中盤の展開には唸ってしまう。

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Posted by ブクログ 2016年12月20日

これが児童文学なのか。名前が力を持つ。ロンドンの汚穢を引き受けた一族。富を持つと同時に、差別もされる。当時のロンドンやパリってあまり清潔ではなかったんだな。そういうところはオースティンもブロンテ姉妹も描かない。江戸の方が多分清潔。これからはゴミ屋敷ではなく、堆塵館と呼ぼう。幼い恋の行く末がどうなるか...続きを読む、ルーシーは戻れるの?遅くても来年には次作を出してね、東京創元社さん。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年07月31日

スチームパンク?…ともまた違うか。塵芥を集積したロンドン郊外に住むアイアマガー一族と彼らの召使とその皆が住む大きな屋敷の物語。

塵芥の山に立つ屋敷が舞台なのだから、汚れに汚れた不潔な世界観、人間関係もゴチャゴチャ、登場人物たちも好人物っぽいのは一切いない。主人公もなんだかフワフワだし、ヒロインは泥...続きを読む棒だし、それ以外の全員が悪役的。なのに、そのすべてがちょっと気になるというか居心地がいいというか。なんという世界観だ、これ?

この1冊だけを手に取ってみたが、早く続きが読みたい。
ところで、3部作というより、全3巻なのではないだろうか?でないと、このラストは締めになってないぞ。

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Posted by ブクログ 2017年05月18日

あぁ、失敗した…いや、良い意味の失敗です。三部作とは分かっていたものの、どうしても早く読みたくてつい手に取ってしまい、読み出したらどっぷりハマってしまいましたが、続きが気になる!!揃ってから読めば良かった〜。ヴィクトリア時代でダークファンタジー、作者のエドワード・ケアリーの不思議な世界。読まずに年は...続きを読む越せませんでした。この作家さんの『望楼館追想』も読んでみたいのだが密林では相当高値だわ…。

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Posted by ブクログ 2017年04月30日

子どもも楽しいし、もちろん大人だって楽しい1冊。
怖くはないけど不気味な世界は好奇心をかりたてるね。
あとがきを読むとなってるとなかなか言葉遊びがちりばめられていて、英語で読めればどんなにか!(もちろん古屋さんの考え抜かれた妙訳です)
とんでもないところで終わっているので、どうぞどうぞ続きも出ますよ...続きを読むうに。

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Posted by ブクログ 2017年04月07日

初めは何のことか分からず混沌とした感じで始まるも、ある程度情況が理解できてからは面白くなってくる。

特に訳が素晴らしい。各章話者が変わり、話し言葉で語りかけてくるという形式なので、訳しやすいのかも知らないけれど、いかにも英文訳!ではなく、日本語としてこなれているので、すんなり理解できる。

後半か...続きを読むらは、スリルが加わり、あたかもハリーポッターの映画を観ているような雰囲気になる。

アイアマンガー一族の描写には、ユダヤ人とその歴史を彷彿させる様に思ってしまう。

3部作とはいえ、それぞれある程度の区切りがついて終わっているのかと思っていたのだが、やはり連続しているのですね…次を読まざるを得ない様に出来てます。この先期待して良いのでしょうか?

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Posted by ブクログ 2016年10月29日

この秋は海外ものが豊作…(私にとって)
「望楼館追想」もいっぷう変わった話だったがこちらは三部作とあっていきなり梯子をはずされた結末にぼう然。
モノが意思を持つのは日本古来の付喪神信仰も連想。
結局クロッドはどうなったの?

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Posted by ブクログ 2017年08月12日

YAとして書かれた作品のようだけど、YAでは売れそうにないので一般向けとして売っている、という印象の本。
日本の中高生に受けるかは疑問。誕生の品含め、すさまじくたくさん名前が出てくるので、翻訳小説が苦手な人にもおすすめできない。

絵と設定は魅力的。ディケンズ的でもあるし、ティム・バートンのアニメ(...続きを読むで見たい!)のようでもある。
ゴミで財をなした一族が世間的には地位が低いのに、実際は貴族のような暮らしをしているというのも、キリスト教徒がしたがらない金融業でのしあがったユダヤ人や、インドの不可触民の富豪を思わせ、象徴的。
ただ、この本ではまだ話が始まったばかりで、謎も多く残されたまま。これ続刊が出るほど売れなかったらどうするつもりだったのだろうか。

苦言をいうなら、キャラクター設定は陳腐。ひ弱な劣等生だが実は隠された能力のある貴族の子と、容姿には恵まれないが勇気と知恵のある召使が惹かれ合うとか、意地悪な優等生、見捨てられる変り者、不気味な支配者などは今までにもたくさんあったので、今後どうひっくり返してくれるかにかかっているが、主人公が能力に目覚めて召使とともに力を発揮し、敵を倒し、謎を解き、社会を改革するなんてことのないようにお願いしたい。

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Posted by ブクログ 2017年05月23日

不思議で、奇妙で、不気味な空想物語。おもしろかった。この迷宮感はクセになる。
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見返しにある建物の見取り図をチラチラしながら読むのが好き。絵もすべて著者が描いてるんだとか。
三部作の1。続きが気になる。

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