【感想・ネタバレ】給食のおにいさん 浪人のレビュー

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しるしと騒がれる事件は少し無理やり感があったが、ささめさんや毛利さん、入江先生の思い、カトレアの生徒さんの思いや優しさも感じられて夢中で読めた。飽食の時代の一方で、十分に食べられない人がいて、我が家の冷蔵庫も見直さなくちゃである。
ささめさんの次の一歩が楽しみ♪

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2018年10月12日

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ネタバレ

ホテル・マイヤーズ東京で働く主人公・佐々目宗は日本有数のお嬢様学校である、白蘭女子学院中学校でホテル給食を作ることになった。わがままなお嬢様達を相手にホテル給食を成功させ、ホテル勤務に戻れると喜んだがガラスが割れる、池の水が赤色に染まる、学校で飼っている鳥が逃げる、床に青い水たまりができるなど謎の事件が続発する。怯える生徒達を救うため主人公と栄養教諭の毛利は捜査を始めるが謎の事件は解決せず、給食も無駄にされて悩んでいた。
そんな中、学校のイベントであるクリスマス・ページェントで食育授業が開かれ、料理の実演や食品ロス問題について語り、イベントを成功させ、やっとホテルのメインダイニングに戻ることができた。

主人公が給食で豪華なメニューを出しても食べようとしなかった生徒達に少しでも食べてもらえるようにと色々な工夫をして出しているところが印象に残った。
白蘭中学校の主事である入江が不登校になった生徒のために毎日励ましているところがすごいと思った。

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2017年07月27日

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シリーズもすでに5冊目。
給食は子供社会を映す鏡。
5冊も出る、ということは、それだけこの社会の抱える問題が多い、ということ。
その問題のうち、今回佐々目が立ち向かうのは「しるし」。
そして「カトレア」。

「カトレア」とは、舞台となっている白蘭女子学院中学校に中学から受験して入った外部生のこと。
幼稚園、小学校からの内部進学生は温室育ちの蘭、カトレアは同じ蘭でも外でも育つもの。
それを自嘲してか、誇りに思ってか、「カトレア」の隠語が飛び交う。
いじめをしているわけではない。
しかし異質な存在であるせいで周囲に溶け込めない生徒たち。
彼女たちが今回の物語の核となる。

加えて、残債についても話は広がる。
フードバンクの存在、そして今日の食事にも困る人。
貧しさを知らないお嬢様や、食べ物を粗末にできる人。
佐々目は埋まらない溝を埋めるため、サルベージ・パーティーを開く。
ノブレス・オブリージュの御旗を掲げて。

さらに問題が出てくる。
それは「家族」について。
家族に恵まれた人は、そうでない場合をごく特殊な世界として正面からミッズ、自分の考える幸せを悪気なく押し付ける。
それは善意から出たものだ。
そうわかっていても受け入れられないこともある。
人の心は、数多の要因からできている。
だから対話を恐れてはならない。
腹にしまいこむだけでは何も変わらない。
言っても伝わらないことも、悲しい思いをすることもあるかもしれない。
けれども自分の心にある、素直な気持ちは「過剰除去」してはいけない。
なぜなら、それも含めて、あなた自身だからだ。

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2017年06月12日

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給食シリーズ第五弾。

小学校の生徒たちの悲しみや寂しさも胸が痛かったが、
中学生の、しかも女生徒たちの悲しみや怒りは
気持ちがひりひりする。

物理的に肉体的には欠乏したことのない女の子たち、
それは十分幸せなことのはずなのに、
なぜか女の子たちは、それで満たされるとは限らない。
そして、物理的でない分、より問題は根深い。

大人になれば、
自分の持っていたもの、与えられたもの、
持てなかったもの奪われたものに、
客観的になれる。

自分と距離を置いて、
幸せだったのか、幸せなのか、幸せになるためには何が必要なのかを知ることになる。

いや、正しくは、客観的になれた時に大人となる、かな。

それぞれ、今後の展開がありそうなので、まだ続きがあると思いたい。
シスター入江が学校をやめないと良いんだけど。

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2017年06月03日

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同シリーズの5巻目。
場面は前巻と同じくで、小中高・一貫教育の超々お嬢様学校が舞台なので、正直のところ男性でオジサンの自分には馴染めない...。
物語を織り成す人物は数人追加設定されている。
今までの中では、本書が最もミステリータッチが強いのではないだろうか?(ちょっと目まぐるしくて混乱したけど...)
段々と引き込まれて、止められなくなる。
”世界が違うなー”と感じていた人物に感情移入し始めている。
読後感は、”読んで良かった。面白かった!”
次回作も楽しみにしてます。
必ず読みます。読ませて頂きます!

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2017年01月10日

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うん、3冊目で完結でも良かったのでは?と思わなくもないかなぁ。
まったく別物の、新章だと思って読もうって感じ。
私立中学でホテル給食ってほんとにあるのかな…?女子中学生がダイエットのために偏食をするとか、味方につければ一気に心開いてくれる感じはリアルだったと思う。
作中に出てくる色んな給食、ご飯のレシピがどこかにまとめて詳しく書いてあればいいのにな〜。素敵な料理がたくさん出てくる、

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2023年02月16日

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まぁ、サクサク読めて良かった。が、給食からの距離感が遠くなりすぎる時があるような、、、。
それはそれでいいだけど、リズムが悪く感じてしまう。

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2021年09月30日

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3作めまでがおもしろかったな。
4作めに続き、5作めでもまたこの学院が舞台とは・・・。
特にこの5作めは、それまでの給食をとおした子どもたちとのふれあいではなく、
単なるお気楽な学園ミステリーものに成り下がってしまった。
残念で仕方ない。
カトリックの女子中学校がすべてこうだとは思ってないけど、「っぽいな~」と思ってしまう箇所が所々にあって、モヤモヤ。
とうとう最後まで残菜量はたいして減らず、もうほんとに悲しい。
でもささめが、自分のお店を持つことに前向きになれる終わり方だったので、凝りもせずまた続編を期待してしまう。

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2020年08月16日

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ほろほろと崩れるお菓子のように繊細で傷つきやすい女子中学生たち。主人公は食育を通して、彼女たちが前を向いて歩いていけるように奮闘します。

彼女たちに手を差し伸べることで、主人公自身も成長していっているように感じました。

シェフとしての夢も、より具体的で現実的なもの変化してきているように思いました

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2020年04月25日

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4巻を読んでから少し時間をおいて読んだからか、面白さが少し減ってしまいました・・・。給食メインというよりは女子中学生の問題の解決に重点が置かれていた感じがして、小学校編までが面白かった感はありました。

だけど、美味しそうな料理も出てきたし、最後もちゃんとまとまった感じもあって、最後まで読み終わったー!と思わせてくれました。

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2018年10月15日

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『受験』に続き、同じ女子学院が舞台。

学院内で続いて起こる怪事件、語り継がれてきた”しるし”
シスター入江の過去や、内部・外部生の目に見えない壁。
生涯結婚はしないし、子供も作らないと誓う毛利の生き方も、
それはそれで潔いと思えた。

一番印象的だったのは、シングルマザーの家庭の幼い兄弟。
弟の誕生日にお肉を食べさせてあげたいお兄ちゃんに、
高野豆腐でソイミートの作り方を教えるシーンがすごく温かくて。
かたや「食べられるのに食べない」
かたや「食べたくても食べられない」
その格差がどうにもやりきれなかったです。

近年、問題になっている「フードロス」の4大原因は、
買いすぎ・期限切れ・過剰除去・食べ残しだそうです。
「フードバンク」は僅かながら協力させてもらうこともあるのですが、
「サルベージパーティ」はまだありません。

トマトって、大昔は毒だと思われ捨てられていたんですね。
知らなかった。
勇気を出して最初に食べてくれた人に感謝です。

実家の冷蔵庫のお掃除をする際は、
「捨てるよ」ではなく「もらうね」と言えばすんなりいくのだということ。
今度からそうしよう。

今回は、「給食」が少なめの『給食のお兄さん』でしたが、
佐々目と毛利の名コンビが好きなので、ずっと続いてほしいシリーズです。

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2018年04月08日

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給食を残すお嬢様たちには口開けて待ってろよだけではいかないんだなーとより思った今作。中2女子なんてややこしさの塊だし。続きが読みたい。給食のおにいさん開店かな?

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2017年06月14日

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我がままなお嬢様たち相手に、ホテル給食を成功させた宗。やっとホテル勤務に戻れると喜んだ矢先、学院ではガラスが割れたり、池の水が赤くなったりと怪事件が続発する。そのせいか残菜率までアップする始末。犯人は一体誰なのか。怯える生徒らを救うため、宗と栄養教諭の毛利は捜査に乗り出すが……。栄養と愛情いっぱいの大人気シリーズ第五弾。

佐々目さんが、シリーズ1作目と比べて、給食という仕事に誇りを持ち始め、生徒の心の動きにも敏感になっていて、成長している!と思った。
毛利さんも新しい技(今回は変顔)をどんどん身につけているし、前作では冷たかったシスター入江も、今作では給食推進者として力になってくれている。
みんながみんな、良い方向に変わっている。
そんな中での、不可解な事件。チーム学校給食が、団結して解決していくのが爽快。
そして小畑校長がいい仕事してる!!

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2017年06月17日

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我がままなお嬢様たち相手に、ホテル給食を成功させた宗。やっとホテル勤務に戻れると喜んだ矢先、学院ではガラスが割れたり、池の水が赤くなったりと怪事件が続発する。そのせいか残菜率までアップする始末。犯人は一体誰なのか。怯える生徒らを救うため、宗と栄養教諭の毛利は捜査に乗り出すが……。栄養と愛情いっぱいの大人気シリーズ第五弾。


前回に引き続き舞台はお嬢様学校。

小学校が舞台だった時よりは
面白さが半減したものの、

基本的には面白かった。

ただ、
前回よりも読みにくさが目立った気がする。

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2017年05月30日

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ネタバレ

給食のおにいさんシリーズの5作目。

舞台は前作直後の女子高、題材はフードバンク。

内容はつまり気味な感じもあるけれど、新しい題材が出てくるのはすごいなぁと思った。フードバンクは知らなかった。

自分のなかでのエコは食べ物を残さないこと。
それが故に食べ過ぎてしまい体に蓄積されていくのがちょっと気になっていた。
フードバンクか。うまく活用してみようかな。
このたるんだおなかのためにも(笑)

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2017年05月04日

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給食のお兄さんシリーズ5作目

小学校の給食のお兄さんのほうがおもしろかったな。お嬢様中学校が舞台の今回の作品は、身近に感じないからかあまり入り込めなかった。

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2017年04月08日

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シリーズ物で多少の変化や成長が有るとは言え、やってるのは
似た様な事のループなので、流石にちょっと飽きて来たかな

前作ラストで改善された事も、実は10日位でなし崩しになった、と
今作で書かれているのはまぁリアルと言えばリアル

そんな簡単に問題は解決しないかもしれないけど、しかしそうなると
今回のラストで盛り上がって解決される事柄だって、どうせ数日で
忘れられるんでしょ?って感じになって、あの決めセリフもイマイチ
響かなくなって来るなぁ

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2017年03月13日

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「給食のおにいさん」シリーズ、第5弾。
もう、第5弾。
ストレートに給食勝負だった、1・2巻に比べると、給食のお兄さんが学校のミステリを解決する方面に重きがかかって来た。
それも、基本形にいつまでも留まっていられないシリーズ物としてはやむを得ない発展かもしれない。
主役は「給食」そのものではなくて、「給食のおにいさん」なのだ。
毛利さんとのコンビも、もはやガチ。
ささめの行く先が気になって仕方ありません。

今回の舞台がお嬢様学校なのと、作者が女性なためか、いちいちダイエットに話が結びついてしまうのがちょっと。
それと、時々、人物をニックネームで書かれて、誰の事を言っているのか分からなかったりしました。

今回のテーマ(?)、『食べたくても食べられない』が、個人の、「ダイエットしたいから食べられない」「心因的なもので食べられない」から発展して、「貧しくて食べられない」という社会的な問題にも目を向けられたのが進歩だと思います。

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2016年11月06日

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