【感想・ネタバレ】「できる人」が会社を滅ぼすのレビュー

あらすじ

本書でいう「できる人」とは、「一見優秀、でも実は仕事をさばくのがうまいだけの人」のこと。大量の仕事に忙殺され、「目の前の課題をいかに処理するか」ばかり考えている。短期的な業績はあげているので出世はしていくが、新しいことを「考える力」や変化に対応する「精神の柔軟性」はじわじわと減退。ある日ふと気づけば、会社の足を引っ張り、心ある人たちから「あの人は抵抗勢力だ」と後ろ指を指される存在になっている……。こうした「できる人」が増えると、当然、企業のイノベーションを起こす力や変革力は衰退していく。主力事業が右肩下がりになりビジネスモデルの転換が不可欠になったときなども、「できる人」ばかりの会社ではその転換がうまくいかない。これは多くの日本企業で今まさに起こっていることである。組織風土・体質改革の第一人者がこうした現状に警鐘を鳴らすとともに、仕事の意味・目的・価値を考える「真のできる人」になって、自分と会社を元気にする方法を指南。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

【本書第1章より抜粋】
・毎日遅くまで残業し、大量の仕事をこなしている
・上司が期待する通りの結果を導き出そうとする
・目の前の仕事で、人よりも高い実績を上げている
・決断が速く、自分が決めた方向へと部下をぐいぐい引っ張っていける
・会社から与えられた自部門の数値目標だけは達成しようという姿勢を示す
・不具合やさまざまな問題が起こっても、とりあえず事を丸く収める調整能力がある

皆さんの会社でも、こうした人物が「できる人」と目されていませんか。

しかし実は、こうした表向きの「できる人」、昭和の時代に優秀な社員と言われてきたタイプの社員こそが今、
会社をジワジワと滅ぼしているのだと言ったら、皆さんは驚きますか。
このタイプの人は、自分でも気づかぬうちに「ワナ」に陥っています。
目の前の成果をきちんと出し、優れたリーダーのように見えても、
その仕事のやり方には根本的かつ深刻な問題が潜んでいるからです。

0
2020年10月13日

「ビジネス・経済」ランキング