【感想・ネタバレ】芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったかのレビュー

あらすじ

『1Q84』にもその名が登場する日本でもっとも有名な新人文学賞・芥川賞が、今や世界的作家となった村上春樹に授賞しなかったのはなぜなのか。一九七九年『風の歌を聴け』、八〇年『一九七三年のピンボール』で候補になったものの、その評価は「外国翻訳小説の読み過ぎ」など散々な有様。群像新人文学賞を春樹に与えた吉行淳之介も、芥川賞では「もう一作読まないと、心細い」と弱腰の姿勢を見せている。いったい選考会で何があったのか。そもそも芥川賞とは何なのか。気鋭の文芸評論家が描き出す日本の文学の内実と未来。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

村上春樹がなぜ芥川賞をもらえなかったのか。そこから日本文学の流れを紐解いていく。そこにスリルがあった。春樹の小説がよくわかる(わかった気になれる)のがいい。

0
2011年06月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
『1Q84』にもその名が登場する日本でもっとも有名な新人文学賞・芥川賞が、今や世界的作家となった村上春樹に授賞しなかったのはなぜなのか。
一九七九年『風の歌を聴け』、八〇年『一九七三年のピンボール』で候補になったものの、その評価は「外国翻訳小説の読み過ぎ」など散々な有様。
群像新人文学賞を春樹に与えた吉行淳之介も、芥川賞では「もう一作読まないと、心細い」と弱腰の姿勢を見せている。
いったい選考会で何があったのか。
そもそも芥川賞とは何なのか。
気鋭の文芸評論家が描き出す日本の文学の内実と未来。

[ 目次 ]
「でかいこと」としての芥川賞
『風の歌を聴け』がアメリカ的であるのはなぜ?
「戦争花嫁」としての戦後ニッポン
芥川賞と「父の喪失」とニッポンの小説
そもそも芥川賞が「でかく」なった理由
夕暮れのマジック
メロスはなんで「走る」のか
「明治」から考える
社会の一部としての「小説」
『坊っちゃん』のヒロインって?
もういちど、芥川賞と「父の喪失」
ニッポンの小説―おわりに

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

0
2011年06月05日

「ノンフィクション」ランキング