あらすじ
渇いた大地。いつ、どこなのかはわからない。長いあいだ雨は降らず、降り注ぐ強い日光が人々の肌を焼く。ある理由から村を脱走した少年は、逃亡の途上で無愛想なヤギ飼いの老人に出会う。過酷な旅路をともにするうちに、次第に心通わせていく二人。だが、村から彼らに追っ手が迫り……この道の先に救いはあるのか。世界に衝撃と深い感動を与えたスペイン発のベストセラー小説。
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Posted by ブクログ
過酷な天候と劣悪な環境の下の老人と少年、ということで、なんとなく「年月日」と重なる。
そしてコーマック・マッカーシーの作品のような強さ、しぶとさ。
スカッとした解決など望むべくもないが、何だろうねこれは、残るのは何か苦い爽快とでも言うようなものか。
Posted by ブクログ
比喩表現の使い方が素晴らしく、臨場感があり、読んでいて楽しかった。自然の描き方がリアル。シンプルな構成ながらよく計算されている所も文学的で良かった。
Posted by ブクログ
タイトルにもある通り、「痛み」を感じる作品だった。
映像で見たわけではないのに、日差しの暑さや喉の渇き、身体的ダメージなどを、まるで現実のように感じれたのは描写が巧みだったからだと改めて思う。
年代や人物名が出てこないので、その点でも想像力を掻き立てられた。