【感想・ネタバレ】太陽と痛みのレビュー

あらすじ

渇いた大地。いつ、どこなのかはわからない。長いあいだ雨は降らず、降り注ぐ強い日光が人々の肌を焼く。ある理由から村を脱走した少年は、逃亡の途上で無愛想なヤギ飼いの老人に出会う。過酷な旅路をともにするうちに、次第に心通わせていく二人。だが、村から彼らに追っ手が迫り……この道の先に救いはあるのか。世界に衝撃と深い感動を与えたスペイン発のベストセラー小説。

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Posted by ブクログ

過酷な天候と劣悪な環境の下の老人と少年、ということで、なんとなく「年月日」と重なる。
そしてコーマック・マッカーシーの作品のような強さ、しぶとさ。
スカッとした解決など望むべくもないが、何だろうねこれは、残るのは何か苦い爽快とでも言うようなものか。

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2017年01月07日

Posted by ブクログ

比喩表現の使い方が素晴らしく、臨場感があり、読んでいて楽しかった。自然の描き方がリアル。シンプルな構成ながらよく計算されている所も文学的で良かった。

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2016年11月29日

Posted by ブクログ

タイトルにもある通り、「痛み」を感じる作品だった。

映像で見たわけではないのに、日差しの暑さや喉の渇き、身体的ダメージなどを、まるで現実のように感じれたのは描写が巧みだったからだと改めて思う。

年代や人物名が出てこないので、その点でも想像力を掻き立てられた。

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2021年11月04日

Posted by ブクログ

かなり良い。ヘススカラスコのデビュー作だそうで、自分としては「西瓜糖の日々」と「眼球譚」を足したような感じ。スペインの作家ってこんなに素敵なのか。だいたい砂地の描写がある。太陽。原題は「Intemperie(過酷な天候)」というそうで。
「古典文学の精神を受け継ぐ新人作家」、「スペイン文学界に吹いた新しい風」、「独創性と豊富な語彙、神話の域まで高められたリアリズム」、「形式、内容ともに完璧な物語」などの評。舞台はおそらくスペイン南部のアンダルシア地方。

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2020年08月13日

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