あらすじ
日本人にとって「縁起」「因果」「他力本願」「輪廻」「煩悩」という身近な言葉は、みな仏教の言葉だ。多くの家には仏壇があり、お盆になると帰省してご先祖様の墓参りをし、人が死ぬと仏式で葬式をあげる習慣がある。日本人は仏教でできているのだ。しかし、私たちの多くは毎日お寺に行ったり念仏を唱えたりはしない。では、仏教とは何か――。宗教を平易に説くことで定評のある著者が、日本人なら耳にしたことのあるキーワードを軸に仏教を分かりやすく解説。仏教の歴史、宗派の違い、一神教との比較など、基礎知識を網羅できる一冊。
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Posted by ブクログ
常々手を合わせるくせに、何も中身がわかっていない、との自覚あり、手に取った一冊。わかりやすいし、へーそういうことなのか、という理解には非常によかった。
Posted by ブクログ
なぜ本来仏陀のみを指していた言葉であったはずの菩薩や如来が複数いるのか、どんな経緯で日本において仏教が広まったのか、創価学会や立正佼成会が熱心な勧誘活動をしているのはなぜなのか、こういった仏教に関する疑問にしっかり答えてくれている、入門として最適な書。
しかし、後半の『銀河鉄道の夜』の解説に繋げるために必要だったのだとは思うが、一神教と比較し共通点を見出そうとする試みは中途半端で、特にイスラム教に関しては良い面だけしか見えない記述がなされているため、やるべきではなかったのではないかと思う。そもそも人や動物の境地である「仏」と、セム的一神教のいう全知全能の「神」とではまったく違う。しっかりわけて考えなければ、双方の信者に対して不快感を起こさせることになりかねない。比較して検証するのは重要だが、もう少し区別すべきではなかったかと思う。
Posted by ブクログ
サブタイトル「身近な17キーワードから学ぶ」とあるように、身近なキーワードをが用いられており、とても分かりやすいです。また、表現も割とフランクなため、より身近に感じられる、とても読みやすい一冊です。
自分は何か宗教を信仰しているわけではありませんが、共感できる考え方は多くありました。
どの宗教もそうですが、人間としての高みを目指すというものは普遍的だと思います。
良いところを上手く取り入れて、正しい行動をしていきたいものです。