【感想・ネタバレ】仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

心に残ったフレーズ
・重要なのは人に気づかせることであって、そのためには「仕掛け」をデザインすればいい(p13)
・「ついしたくなる」ように仕向けることは不確実性を含むので遠回りに見えるかもしれないが、正攻法が効かない場合には有望なアプローチになる(p27)
・仕掛けの定義「FAD要件」
①公平性(Fairness):誰も不利益を被らない
②誘引性(Attractiveness):行動が誘われる
③目的の二重性(duality of purpose):仕掛ける側と仕掛けられる側の目的が異なる(p36)
・世界は仕掛けにあふれているが、仕掛けに気づかないことも多い。そのような時は、人々の行動を観察する事が仕掛けに気づくきっかけになる。
・一方ロシアは鉛筆を使った。
問題に直面したとき、技術に詳しい人ほど技術にとらわれてしまい、使う必要のない技術をわざわざ使って簡単な問題を難しく解決しようとする。

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2021年09月23日

Posted by ブクログ

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仕掛けとは
・誰も嫌な目に合わないもの
・「〜したい」もしくは「〜したくない」気持ちにさせるもの
・仕掛けられた人と仕掛けた人の目的が違うもの


トイレの的、串をポイ捨てさせないための投票箱

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2022年08月06日

Posted by ブクログ

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仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方 単行本 – 2016/9/22

なるだけ金をかけずに創意工夫する点は改善に通じる
2017年3月11日記述

松村 真宏氏による著作。
1975年大阪生まれ。大阪大学基礎工学部卒業。
東京大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。
現在、大阪大学大学院経済学研究科准教授。
2004年イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校客員研究員、
2012〜2013年スタンフォード大学客員研究員。
研究テーマは「仕掛学」や「ソーシャルメディアの影響力」など。
データの分析から仕掛けの実装まで幅広く取り組んでいる。
趣味は娘たちと遊ぶこと(遊んでもらうこと)

本書は松村氏がこれまで研究してきたことを平易にまとめた本だ。
予備知識は必要ない。
ページ数はそれほどなく読みやすく書かれている。
読み進めて感じたのは企業の改善活動に似た要素を持っているように思える。
P160で紹介しているような技術や開発にこだわるのではなくロシアは鉛筆を使ったというようなアプローチ。
なるだけ金をかけずに創意工夫する点は改善に通じる。
コロンブスの卵的な発想の転換も改善、仕掛け作りに必要な考え方だ。
本書を通じて世の中に溢れる仕掛けに気付くようになり
自分自身の発想を鍛えるのに役立ちそう。
仕掛けは特に子供の観察によって見つかることが多い。
スマホで写真を撮っている人を観察するとその先に仕掛けがあることも多い。

表紙になっているゴミ箱にバスケットゴールを設置して思わず投げ入れたくなる仕掛け。
行動を誘導するものばかりではある。
しかし仕掛けによって知らず知らずの間に目的が達成されるのが重要点だ。

本書内で紹介された仕掛けで印象に残ったものを紹介したい。
ファイルや書籍の整理に斜めの線を引く(例・ドラゴンボール)
男性用小トイレに的をつける
コインスライダーのついた募金箱
小さな鳥居(ゴミのポイ捨て防止)
世界一深いゴミ箱(落下音が面白い)
ホームベーカリー(パンの焼き立ての臭いで目覚める)
駐輪場の線(自転車等を揃えて止める)

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2021年12月31日

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