あらすじ
「SIビジネスはなくなってしまうのでしょうか?」これまでと同じやり方では,収益を維持・拡大することは難しくなるでしょう。しかし,工夫次第では,SIを魅力的なビジネスに再生させることができます。その戦略とシナリオを,豊富な図解と事例とともに集大成しました。これからのビジネスを読み解くうえで不可欠なトレンド,ビジネスモデル,グローバル戦略,プライシング戦略,人材育成戦略,そして新規事業の進め方までがこれ1冊でわかります。
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Posted by ブクログ
SIビジネスの現状と展望をおさらいするところから始まり、テクノロジーのトレンドを押さえたところで、いよいよシステムインテグレーション崩壊後のSIerはどうやって生き抜いて行けば良いのかに迫る。
ここでは三つの戦略と九つのシナリオが実例を交えてとても分かりやすく説明されているが、規模の小さなSIerの場合はビジネス同期化戦略として挙げられている 内製化支援、シチズンデベロッパー、アジャイル型請負開発が、もっとも現実的に思うし、実際にうちでも既に少しではあるが行っていたりします。
成功事例などから読み取れることは自分たちの売りを端的に表現してのマーケティング活動が成功の鍵といえるようです。それから、ITを活用したビジネスでの目の付け所はIoTに限らずデジタライゼーションされるリアルですが、デジタルだけに着目するのではなくリアルにフィードバックすることが重要。
他にも悩ましいプライシングの問題や陥り易い失敗コースなどがとても分かり易く網羅されていてとても勉強になりました。
Posted by ブクログ
前半の状況認識は斎藤さんの前著「システムインテグレーション崩壊」と同じ。どちらかというと、そういう前提のもと、SIerにはどういうオプションがあるのかを具体的に示している。細かくはいくつかあるが、結局のところ1)顧客密着で事業ニーズに合ったシステムを開発する、2)特定の部分に特化した開発をする、3)クラウド活用に係る様々なコンサルティング&ソリューションを展開する、4)プラットフォーマーになるに整理できて、4)のプラットフォーマーは資金力の問題で難しいという結論だったと思う。いずれにせよ、特定分野のソリューションを除けば、クラウド、オープン化、アジャイル開発は前提のようだ。そして、これらの技術の特徴は、常に進化していること。今知っている技術が明日には陳腐化しているかもしれない。そういう意味で、常に情報に敏感でどん欲に知識とスキルを吸収するマインドが無いとやっていけない。受け身の姿勢では何もできないということかな。厳しい時代になってきました。
Posted by ブクログ
SIビジネスが今後どのように変貌していくべきか道標となる気がした。新規事業をやってるつもりでも新規事業計画を作ってるだけかもしれないというのはハッとした。
新規事業を行うには自分のまわりではなかなかにハードルが高い状況ではあるものの、日々の業務を着実に実施しつつ、来るべき日に備えて準備を進めていきたい。
Posted by ブクログ
ひょんなことからSIerと呼ばれる人たちと仕事をすることになって、
彼らの仕事内容が全然イメージできていなかったのでまず手に取った本。
ITにそこまで詳しくない自分には、??なところもたくさんありましたが、
何となくSIerの置かれた現実と課題が見えてきました。
こういうのは、一冊の本で全て分かるというよりも、
何冊か読んでみて段々見えてくるというものだと思っているので、
これを機会に勉強してみたいと思います。
本も勉強になったんだけど、著者の主催する勉強会の動画の方が
より分かりやすいかも?とも思っています。
Posted by ブクログ
昔、スクラムバリバリ時代に読んでたものを、立場が変わった今、また読んでみた。オフショアリーダーやりながらsier(笑)のリーダーチックになってきた身としては当初と違うところを詳しく読んでみた。
安価なエンジニアが知識を得てどんどん強くなるであろう未来に日本人エンジニアはどうするべきか、はんぱなくむずいテーマと向き合う羽目になってる現在のリーダー勢はチラ見したうえで自分の現場にあてはめかんがえるきっかけにしてもいいかと。つらいけど。
もともとずっと主張しているサービス型への移行はこの本でももちろん書かれているが数年前によんだときも、今読んだときも、そりゃそうだがどーしようかな、転職必要だな、となる(笑)