あらすじ
こんなにも安らかで、優しい死があったのか!?
逝きかたを覚悟してから、本当の人生が始まる
自分の人生が、いつ、どんなかたちで幕を下ろすのかは誰にもわかりませんが、
誰のもとにも死はかならず訪れます。それが生き物としての宿命です。
高齢化社会も待ったなしの今、私たちは「そのとき」のことを真剣に考えなければなりません。
人は、「死」をきちんと自覚し、自分自身の人生に覚悟が定まった時に、
そこから本当に「後悔のない生」を生き始めるのかもしれません。
命と向き合い続けた、看取りの第一人者による幸せな生涯の閉じかたの指南書。
1章 「平穏死」を阻む現代医療の真実
2章 死と正面から向かい合う
3章 凛として、老いを生きる
4章 悔いなく逝くための「入舞」を準備する
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
おわりにかえて――私の入舞で解りましたが、なぜ先生が「平穏死」にこだわるのか。
特別養護老人ホームへでの常勤医にならなかったら「平穏死」という人生の最後のあり方は生まれなかった。
生老病死、四苦八苦の四苦、生まれて死ぬ、当たり前のことが当たりまえに行えるよう医師として最高の医療を尽くす。
余りにも今の日本人、本質的な議論をしなくなってしまっています。
「平穏死」がこれからの人のスタンダードになることを祈ります。
Posted by ブクログ
-どんなに医療が進み、新しい技術で治療し、部分的に治すことができたとしても、人はかならず死ぬという運命を変えられるわけではありません。
-老衰の状態にある老人たちが何を望んでいるのか〜穏やかにその日その日を過ごし、苦しまずに最期のときをむかえられればいい
岡本太郎さんの言葉として引用されている
-病院。病のための建物施設とは、なんと覇気のない名称だろう。ここは本来、肉体の苦しみを抱えて困っている人と、それに手を貸すことのできる人が出会う広場だ
いろいろな話、言葉を反芻する。
どう生きるかはどう老いるか、どう最期を迎えるかを考えること。自分にはしてほしくない延命治療を家族には求めてしまうその欲をどう考えるか…とても難しいけれど、考えることは続けようと思う。