あらすじ
「絶望の米大統領選」で緊急書き下ろし!
「アメリカは大国としての存在感を失ってしまった。今後、世界は『第三次世界大戦』に突き進む可能性がある」
--国際ジャーナリスト・落合信彦氏は、そう分析する。
ジョン・F・ケネディ氏が大統領だった1960年代前半、あの国は輝いていた。
しかし今、オバマ政権下のアメリカは、テロリズムの闇に覆われ、世界の警察官の役割も果たせずにいる。
そして、オバマ氏の次を担う大統領選はヒラリー・クリントン氏 vs ドナルド・トランプ氏という「絶望的な戦い」(落合氏)になってしまった。
わずか50年あまりで、なぜアメリカはここまで崩れてしまったのか。
アメリカが力を失った隙をついて、中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は暴走を続けている。落合氏は、中国やロシアが仕掛ける形で「第三次世界大戦」が起きることを危惧する。
アメリカ、ロシア、中国--
教養として押さえておきたい、3か国の「現代史の裏側」と「今」を深掘りした一冊!
(2016年9月発行作品)
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Posted by ブクログ
高校生の頃から大いに影響を受けた、落合信彦の本を久しぶりに読んだ。
彼の主張であるところの出発点、光り輝いていた、ケネデイ時代とその影、その後について復習する感じで読み進めた。改めて読んでも目新しいことはなかったが、覇権国アメリカの光り輝いていた部分の劣化、それがオバマ時代でピークになり、その結果がトランプ、クリントン選挙を生み出した。その後の希望は何もないと、非常に暗いトーンに終始したのが印象的である。
実際トランプ政権になって以降、ロクデモナイ方向に世の中が向かっているのをひしひしと感じるのだが、落合氏をして、移民がここ近年極端に増えた結果、アメリカが劣化しているとの視点にも、愕然とするものがあった。国家のもつダイナミズム、ダイバーシティと、その影、というところをひしひしと感じさせられる。