【感想・ネタバレ】ガンヘッド正伝 蘇る機神のレビュー

あらすじ

西暦2945年、地球。かつて70億の人類個体が生存していたその星は、度重なる核戦争、人類の他星への移住により瀕死の状態といえた。そんな中で、それでも地球にしがみつこうとしている人間達がいた。しかも彼らは人類を統轄しているコンピューターネットワーク“カイロン”に戦いを挑んだのだ。彼らは行動こそ違え、想いはひとつであった。“人間の尊厳を守れ!” しかし、彼らに勝算はない。彼らにとっての救世主は“ガンヘッド”だけであった――。

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Posted by ブクログ

SF特撮映画『ガンヘッド』の原案を元に書き起こされた小説版。主人公や基本的な設定を残し、読み物として新たにストーリーを再構築したノベライゼーションとスピンオフ作品の中間を行く展開となっており、映画、小説版の双方で楽しめるようにアレンジがなされる展開方法は1980年代後半頃から始まった映像、音楽、書籍などのマルチメディアにまたがるように商品やサービスを展開する《メディアミックス》と呼ばれる商業形態の聡明期において、映画やアニメ作品のストーリーを活字媒体として対象年齢を引き上げた「ヤングアダルト作品」として発表されただけあって構成もハードでテンポの良い展開の読みごたえは正統派SF冒険小説としての仕上がりを持っている。
不幸にも映画の興行的失敗から「埋もれた傑作」の声も聞かれる本書。直ぐに商業展開する早さはさすが角川。しかし、再版しない《見切りの速さ》もやっぱり角川。

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2015年11月04日

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