あらすじ
家畜保健衛生所に勤務する、いわゆる公務員獣医師の風見心悟。彼はある日突然、異世界に召喚され、この世界の人々を救ってほしいと頼まれる。そこは、魔法あり・魔物ありの世界。文明も医学も未発達な世界に戸惑いつつも、人々を救うため、風見は出来る限りのことをしようと決意するのだが……。時に魔物とたわむれ、時にスライムの世話をし、時にグールを退治する!? 医学の知識と魔物に好かれる不思議な体質を武器に、獣医師・風見が今、立ちあがる!
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匿名
異世界ものって転生や召喚もののバトルアクションをでこれまで多く読んできました。それもあってバトルでなくこういう職業を活かした話は新鮮でいいです。
Posted by ブクログ
よくある異世界トリップです。
最近は多様化してますね。前は学生さんが多かったのですが、最近は社会人がトリップする事が多くなってきたように思います。
この話では獣医さんです。グリフォン好きの私は羨ましくて仕方ありません。腹出して寝るグリフォンの子供…
撫でたい。抱きしめたいです。
衛生や病原、有毒植物等々、本当の獣医さんに知り合いが居ないので分かりませんが、獣医さんって凄いなぁと、思いました。
しかも、グリフォンやヒュドラ、ドラゴンにワイバーン、次は何が出てくるか気になります。普通と違う生き物、魔物?幻獣?だけど現代の医学で解き明かす生態や病気など、結構面白かったです。
Posted by ブクログ
次巻以降も読んでいこうという気になりました(出てるなら)。▷異世界とはいうものの獣医についてのお仕事小説でもあるかと。▷獣医は《農業、自然、生き物を繋ぐ医者》p.37。▷獣医が欲しいと異世界に召喚された風見心悟。▷魔獣であり兵器でもあるグリフォン病死の原因究明。▷グリフォンの子、グリと毛玉ウサギの子、グラを飼い始める。▷感染症とも思えるグールが発生したらしいので調査しワクチンをつくろうとする。▷感染源と思われる洞窟の奥で…この作品はほんわか系ではないと…
■獣医さんについての簡単な単語集
【アウストラ帝国】風見が召喚された帝国。トランジア大陸を四分する国のひとつ。
【衛生】この世界では公衆衛生の概念がないらしい。ある程度落ち着いたら風見がます手をつけなければならないことと思われる。
【風見心悟/かざみ・しんご】家畜保健衛生所に勤めていた公務員獣医。二十代後半。
【クイナ】獣人の隷属騎士。ウェアキャット。年齢も低く経験不足は否めない情報収集担当。
【グール】感染症の一種らしい。ヒュドラの体液を元として死霊術士の律法などで生み出されると言われている。ドニ・ラヴァン・ラヴァンの統治するラヴァン領のハイドラという城下町で発生したがドニはしばらく報告しなかった。風見の聞いた範囲内では狂犬病に近く思われた。
【グラ】風見が預かった毛玉ウサギの子ども。野性を捨てた。
【クライス】ユーリスの執事(実は王族特務騎士)。氷属性魔法を使う。武器はシャベル。
【グリ】風見が預かった、グリフォンの子ども。
【グリフォン】頭が鷲で身体がライオン。戦闘能力が高く飛行戦力として重宝されている。
【グレン=フォード・サーヴィ】隷属騎士。リズの補佐をしている。四十歳になるが戦闘力の衰えはない。みんなのお父さん役。
【クロエ・リスト・ウェルチ】ハドリア教神官。風見の付き人となる。清純、真面目、超絶美少女。十五歳。「白服」と呼ばれる僧兵の中でも戦闘能力が高いエース。単独でミノタウロスを一蹴しゴーレムを素手で解体できるらしい。武器はガントレットらしい。要するに打撃系の格闘家か? ある事件の後「紅白」という通り名がついたらしい。白い服に血の赤?
【毛玉ウサギ】グリフォンのエサにされる草食動物。まるっきりボールだがビリヤードの玉のように転がりながら跳ね回る。
【サンドラ】ドニの妻。
【シーザス・ロル・マグワイア】アウストラ帝国皇帝。
【獣医】《農業、自然、生き物を繋ぐ医者》p.37
【ドニ・アスト・ラヴァン】ラヴァン領領主。辺境伯。隷属騎士団を組織した。
【名前】ファーストネーム・身分格・ファミリーネームで表記される。身分格はたとえば貴族ならアストで神官ならリストとなる。奴隷には身分格がない。サーヴィは奴隷の標識。
【ノーラ】隷属騎士。ウサギの獣人、ウェアバニー。明るいタイプ。人間扱いしてくれる風見を気に入っている。
【ハドリア教】《それぞれが自分に恥じない行動を精一杯しなさいと説く宗教です。行動の尊さを信仰しているとも言えますね。だからハドリア教には信仰すべき神はいません。》p.42
【マレビト】異世界から召喚され新しい知識をもたらす。
【身分】十個の身分がある。王族(ロル)、貴族(アスト)、神官(リスト)、役人(オフィ)、兵士(ソル)、商人(マー)、学者(フェス)、職人(アーテ)、農民(ファー)、平民(ノル)。
【ユーリス・ロル・マグワイア】アウストラ帝国第一王子にして宰相。金髪碧眼の超絶美青年。
【ライ】隷属騎士。十代後半の少年。
【リイル・リスト・ヴェンツァ】ハドリア教枢機卿。神がおらず教皇もいないハドリア教の10人しかいない枢機卿、最高権力者のひとり。
【リズ=ヴァート・サーヴィ】獣人の隷属騎士。騎士団長。ウェアウルフ。
【律法】魔法のようなもの。とは言うものの魔法は神とともに滅びたらしい。残された魔法は魔法と呼べるほど万能ではないので「律法」と改名された。
Posted by ブクログ
家畜保健衛生所に勤める獣医の風見は、感染症で殺処分を行った農場へ処理後のケアに向かう途中、突然、異世界に召喚される。
召喚者によって何度か救われた歴史を持つ世界。
律法と呼ばれる魔法、奴隷、魔物と今までの常識が通じない場所で、少しでも自分が役に立てるならと、風見の奮闘が始まる。
通訳がいるとは言え、言語も世界についても一から学ぶはめになったり、解剖、抗体培養等、現実的な様子で話が進むのに、ところどころマンガなイラストが挟まれると混乱する。いっそ、マンガでやってくれーとさえ思う。
多分、イラストを描く方も印象的な場面ほど描きやすいのかもしれないけど、盛り上がる部分こそ想像で盛り上げたいのに中途半端な挿絵が入ってギョっとする。
違和感あるのは私だけなんだろうか。イラストは表紙だけでいいと思う。
お話は解剖時の所見、石灰消毒、抗体の説明はすんなりとわかりやすくて面白かった。
獣医さんの仕事も垣間見られて、楽しい。
やたらと女性陣が風見に色気をみせるので、それはいらないかな。
まだ続くようなので、続きも読んでみたい。
Posted by ブクログ
異世界に召喚されたちょっとお人よしな獣医師の風見心悟は、グリフォンの死因を調べたり、グールの退治の仕方 を調査したり しながら、異世界で 獣医の仕事を する話。
今後に期待
獣医さんが異世界に召喚される物語。
解剖道具に顕微鏡とほとんど無いに等しい麻酔やらの薬品類。
召喚モノだけどチートは無し。
現代の医学知識だけで難病を治していくんだけど、獣医になりたての獣医さんに、グールに対する抗体だとか作れて治せるもんなのかって疑問に思いながら読んでるのはあまり面白くない。
治癒魔法が存在する異世界であるなら、医者が必要なのかって疑問とかもあるわけで。
チートでスッキリさっぱりの方が個人的には好み。