感情タグBEST3
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娘の本棚から拝借して読んだ。
小公子・小公女は読んだ記憶があったけどこちらは未読だったので。
見た目も性格も悪い主人公が、自然の美しさや周りの人との交流で、自らを見つめ直し、どんどん魅力的な女の子になっていくのが素晴らしい。
子供ってほんとにスポンジのように色んなこと吸収して立ち上がっていく力=魔法を持っているんだなと思った。
それを信じて環境を整えてあげることは大事なんだけど、子供もまた同じく親や周囲を変えるだけの力を持っている。生きる力とは何かを実感できる一冊であった。
思春期を迎えたらどんな子に成長していくのか、とても気になるが続編は自分で想像して楽しむことにしよう。
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この物語は基本的には「物質的にはそこそこ恵まれていたものの放っておかれた子供」(≒メアリ & コリン)がムーアの自然やら庭仕事やら友達によって再生していく物語なんだけど、子供時代の KiKi はそれもこれも「秘密の花園」な~んていう素晴らしいパラダイスがあったからこその恩恵・・・・というような読み方をしていたところが無きにしも非ず・・・・だったように思うんですよ。 少なくとも KiKi の実家には庭はあったけれど塀で囲まれていたり大木があったりしたわけじゃなかったし・・・・・。 そういう意味では「羨ましがりながら」読んでいたようなところがあるんですよね~。
でもね、今回、この年齢になって再読してみて思ったことは、「秘密の花園」とメアリとコリンは言ってみれば同じものだったんだなぁ・・・・と。 10年間も鍵をかけられ放置されたままの庭も、インドで育った時代に召使いはいても両親との触れ合いや友達もなく育ったメアリも、幼くして母親を失い父親からもある意味で疎まれて寝たきり状態のコリンも、もっと言えば最愛の妻を失った空虚感に支配され続け子供をどう扱っていいのかわからず偏屈になってしまっていたコリンの父親であるクレイヴンさんも、皆が同じ・・・・・。 誰もがすさぶに任せていたような時間を過ごしていたものだったんだなぁ・・・・と。
ある意味で何らかの壁(というより境界線)を作って、自分に閉じこもり、「生きている」実感を伴わない時間を過ごすことによって、周りが見えなくなり、人が見えなくなり、挙句自分も見えなくなっていく負のスパイラル。 それでも本人が気が付かないところで必死で生き延びようとしている何かがある・・・・。 そんなことを感じました。 そういう意味では「孤独」というのものはコリンの言い方を借りれば「悪い魔法」を自分で自分にかけているだけなのかもしれません。
(全文はブログにて)
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梨木香歩さんの「秘密の花園ノート」をKくんと一緒に買ったら、数日後、この本を買ってしまったKくんがいました・・・。ふたりとも、こちらを読んだことはないのに先に「ノート」を読んだから、気になってしまっていました。
通勤電車の中で、この本を読むのは、ちょっと恥ずかしかったけど。
だけど、ノートを先に読んだことが良い方向に作用する、充実の読書でした。いい本はいいですねえ!安心して読める名作児童書・重鎮という感じ。
そして、登場人物のことはノートで予習済みで、その見事なからみあいも展開も余裕な感じで読めたけど、それにしてもなお、庭や、ムアや、天気や、季節や、植物や、鳥についての、すばらしい記述に、なんというか児童書ならではの高揚があって、変化のひとつひとつのことを書くのに使われることばや文章の量が半端でなく、ほう、と読み惚ける感じ。いいなあ・・。
庭仕事、あこがれる・・・もう植物育てるのはあきらめたけど!!
そういえば大学に入った頃、なにか植物を育てたくて、だけど学生寮の部屋が北西向きで明かりが入らず、「そーだ、いいことを考えついた!!!」と大興奮して花屋さんに行って、「私の部屋が北西向きの窓しかないので、毎日、鉢を持って歩こうと思うんです!!大学の授業中とか、陽のあたる部屋もいっぱいあるし・・授業中机の上に置いて・・・」と花屋のお姉さんに訴えたら、「植物は環境の変化に弱いので、それはあきらめてください・・・」と即座に言われて、「がーん・・・・・・」とショックを受けたのでした。
でもまあ結局その後、日当たりの良い部屋に引越してからも、水やりを忘れて枯らしたりするので、植物は外出先で愉しむだけにしようと、あきらめたのです。
だけどこんな本を読むと、あきらめていたあこがれが首をもたげますね。いいなあ・・・わたしも庭仕事の喜びを味わいたいです。
本筋のほうの、人間の変化のほうの読書は、ノートで先に感動してしまったので、それは復習の楽しみでした。
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今も昔も子育ての大変さは変わらないが、今のようにすぐに子育て情報にアクセスできないことで、コリンは色々とこじらせた少年になったんだろう。ディコンと豊かな自然のおかげでメアリはもちろん、コリンも健全な子どもに戻っていく。園芸はまったくやらないが、だんだんと自分も秘密の花園を作ってみたくなる。自然の中で一日中過ごしたい。
そしてやはりこの上なく美味しそうだったじゃがいもシーン。蒸したたまごとじゃがいもにバターと塩のシンプルな味付けでも、よだれが…。ラピュタの目玉焼きパンと同じでシンプルな料理が1番目を惹く。
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コリンがどんどん元気になっていって、メアリと子どもらしく笑えるようになっていくのが、本当によかったと思う。ディコンのお母さん、理想の女性だな。自分の子どもでなくても、愛情たっぷりに接することができる。温かく見守る。
悪いことを考え始めたら、良いことを考える。そうすれば、悪い気持ちを追い出すことができる。
これは覚えておこう。
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最後のクレイヴン氏のこころの動きが、見事にまとめられていた。上巻と異なる訳者だったが、ヨークシャーの方言を広島弁になぞらえたのは、そぐわなかった。2015.9.17
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子供たちが、人との出会いを通してどんどん変わっていく様子が、読みながらとてもワクワクしました。
人との出会いの大切さを実感させてくれる本。
相手が大人だろうと子供だろうと。
ただ、やっぱり私は外国文学を日本語に訳した時の独特の言い回しとか、表現とか苦手だなぁ。
読むのにすごく時間がかかってしまった…。
1つの文章が長くて、修飾語が多いのがどうにも読みにくくて、、、。
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ちょうど読み終わる頃に、通勤途中に見かける花壇の花が咲き始めた。毎日、毎日、色とりどりの花が開いていく様子に明るい気持ちになった。春の訪れがこんなに鮮やかなものだということに気づくことができたのは、この本を読んだからだと思う。
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Volume 2 of The Secret Garden. I don't remember the plot very well, but I guess it must have been okay because I finished it and not a lot of other books. I did really like "The Little Princess" in English when I was a girl, so reading this wasn't so out of character as it might seem, but now I prefer more mature subject matter.