あらすじ
長時間労働に無理なシフト、罰金、売り上げノルマ、果ては自爆営業の強要まで――。まだ社会経験の浅い学生を都合のいい労働力として、過酷な条件で働かせる「ブラックバイト」。その実態を明らかにし、解決策までを提示する。ブラックバイトの巧妙な手口とは? やめたくてもやめられないバイトから抜け出す方法、身を守る方法とは? 学生たちから直接相談を受け、早くからブラックバイトの問題提起を行ってきた第一人者による決定版! 『下流老人』『貧困世代』著者の藤田孝典氏、推薦!
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Posted by ブクログ
広告代理店の過剰勤務により自死した女性のニュースが話題となる昨今、「ブラック」な職場で働くのは正規雇用だけではない。
非正規雇用、とくに大学生や高校生の「学生アルバイト」も、劣悪な環境での勤務を強いられており、まさに「ブラックバイト」である。
学生としての生活をすべて犠牲にしなければならないような勤務形態は、どうして発生し、また継続しているのか。
「学生にやる気がないだけ」
「所詮アルバイトなのだから、辛ければやめればよい」
「学問をせずに遊ぶくらいならアルバイトしている方がよいだろう」
「社会経験を積む方が、何のためになるかわからない弁居をするより有効だろう」
「アルバイトの経験は就活に役立つ」
さまざまな言説があるが、これらは現在の「ブラックバイト」と学生の現状を把握していない、的外れな意見だと言わざるを得ない。
大学生がどのような状況に追い込まれているのか、その実態と原因を分析した本書は、大学進学を控えた高校生にも是非読んでもらいたい。