感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
今だからスっと入ってきた。
祖母や近所のおじちゃんおばちゃんに沢山可愛がってもらって、悪さしたら叱ってもらって、登下校見守ってもらって、上京して数年たった頃帰省しても、変わらず心配してくれていて、そんな平成時代を思い出す作品
決して裕福な我が家ではなかったけれど、
ご飯だけは沢山食べさせてもらって 何不自由無かった
何気なく言ってしまった一言でずっと母を苦しめていた事を大人になるまで気づかなかくて
いつも間に割って入ってくれた祖母
あの時気付けなかった事を失った今始めて気づいたよ。
私もふかふかのお布団にダイブしたい
我慢しないでやりたい
自分の人生は自分で面白くするね!
またお墓参りに行きます。
改めて自分と向き合えてしあわせ。
素敵な本に出会えてよかった!!
Posted by ブクログ
引きこもり生活でだらしなく伸び切った髪を切ることで、認知症のおばあちゃんに思い出してもらえたシーンにはとても感動して嬉しく思った。
引きこもりの社会復帰にしては都合のよい展開が多く、現実味はあまりないがそれ故に楽しく読める本。
死ぬまでに一度は米づくりを体験してみたいと思うきっかけにもなった。
Posted by ブクログ
引きこもりの青年。
ある日、母が出でいった。
これは母からの「出てこい」というメッセージとなった。
「失敗を繰り返してこそ、成長できる。
自分が傷ついてこそ、人の痛みを理解できる大人になれる。」
すごく心に沁みました。
少し前まで引きこもりだった青年。
必死に米づくりをして言われた一言。
「東京のど真ん中の、でっかいビルに本社があるような会社に、かっけぇスーツ着て通勤すんの。こんな泥臭い作業俺なんかには、、、、」
これにイラつきながらも、成長していく稲の様子を送り続けたのは、まさしく自分が「成長」して、自分の人生から「人の痛み」を理解できるからだったんだろうな、と。
その結果が、農機具メーカーの子会社への就職。「あなたのおかげです。あきらめずに、、、田んぼの写真、おれに送り続けてくれたから」
そして、苦労して作ったお米を噛みしめ、母に食べてほしいと願う。
凍える冬。水温む春。灼熱の夏。豊穣の秋。巡る季節。草木のそよぎ、花々の目覚め。小鳥のさえずり、虫たちのうごめき。
そのすべてを受け、育つお米。それを食べ、また育てる私たち。そして、生きるぼくら。
私の亡き祖父もお米を作っていました。そのお米を食べて育ちました。祖父の命も、お米を作るうえで受けた自然も、私の中に生きています。