【感想・ネタバレ】マンガ 経営戦略全史 確立篇のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年05月28日

経営学においては、
・時代背景
・対立派との比較
を考えることが大切。

生産性向上のために、①テイラー(科学的管理法。定量的な効率化)、②メイヨー(人間中心論。人間を、経済人ではなく社会人として取り扱う)、③フェイヨル(経営)

テイラーとメイヨーはあくまで、決められた仕事の効率をどうやって上げる...続きを読むのか、ということだが、メイヨーは、仕事や向かうべき方向性をどうやって決めていくか、を考えた。

フェイヨルは、経営者に役割を与えた。経営者は、自ら目的を作らなければいけない。当時画期的な考え方として、「自らの組織に共通の目的を与えるのは、経営者の役割である」を打ち立て、ドラッカーへの橋渡しを行った。

ドラッカーは、「株価の最大化」を最終のゴールにしていない。「社会」を見ている。

下記は、中原さんから。
・ドラッカーの問い
- 企業を中心としたこの「産業社会」は、社会として成り立つのだろうか?
- そして「社会的存在としての人間」は、この産業社会において幸せになれるのだろうか?
・分権化とマネジメントがドラッカーの答え

・コンサルタントは実は、企業間のミツバチのような形で、企業や事業分野、業種を超えて、ベストプラクティスを拡げていった。(例えば、ウイルスが違う脊椎動物間でRNAを運んで、脊椎動物の進化において、重要な役割を担ったように)

・経営学は、世の中の動きを知らなければいけない。
経営学を学ぶ上では、歴史を知ることが大切。

・時が経つにつれて理論は変わるけど、「この時代こうだった」ということは変わらない。
→経営学は、理論を学んでも理論は変わるので、歴史を学んだほうが良い。

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p22
・テイラーは「科学的管理法」で劇的な生産性向上を成し遂げた。テイラーは現場の生産性向上のために、ストップウォッチを使って作業の時間分析をしたり、移動距離を調べたり、ちゃんと計算してタスクを割り振った。またショベル作業では、ショベルも作業者に合わせたものにした。結果、1人あたりの作業量は3.7倍に、1人あたりの賃金は63% up、生産量辺りのコストは44%にまで削減された。
→当時は単純作業を人力でやっていたため、ムダやムラがあり、管理することによって劇的に生産性を向上できた。現代はそういった仕事はどんどん機械で行われるようになり、ホワイトカラーが増えたため、そういった管理手法は通用しないと思われる。

P28
・大量生産システムを確立したフォード車は、当時ベンツが3,000ドルしたのが、当初は950ドルで販売し、年々値下げを繰り返し、260ドルにまで下がったため、ついに大衆が買える価格にまで下がった。
→大衆が購入できない高価なものの価格破壊を起こすのは、大切だ。

P40
・ヒトは経済的対価より社会的欲求の充足を重視し、またヒトの行動は合理的ではなく感情に大きく左右され、ヒトはフォーマルな組織よりもインフォーマルな組織(職場内派閥や仲良しグループ)に左右されやすい。そして、テイラーが間違っていたわけではなく、社会の成熟とともにヒトが経済人から社会人に変わっていた。そしてメイヨーは、働く者たちの幸福のために、「人間関係論」という腫脹を展開し、その後のモチベーション研究・リーダーシップ研究・カヌセリング研究につながっている。
→社会が豊かになるにつれて、経済人から社会人に変わっていたという話はとてもおもしろい。

p65
・ドラッガーの企業経営の3側面。①顧客の創造。企業は顧客への価値を創造するためにある。②人間的機関。企業はヒトを生産的な存在とするためにある。③社会的機関。企業は社会のコミュニティの公益をなすためにある。
→これは今会社を経営していても、常に自分に言い聞かせるべきことだろう。この3つを唱え続けているだけでも良いくらいだ。企業は、顧客と従業員と社会を大切にしろというドラッガーの教え。

p159
・「ホンダに当初戦略はなかった。ホンダの戦略は失敗を積み重ねる中で創発的に生まれたものだ!」
→これは戦略がないというよりも、ケイパビリティ戦略の典型例。自社の強みを活かして、巨大なライバルと戦おうとした時に、この方法しかなかった。

キャノンの例もケイパビリティ戦略と考えることができる。キャノンは、何かの商品で大コケした。だけどその後、なんとゼロックスに挑んた(甲子園に出れなかったから、ワールドクラシックの臨むくらいの勢い。)

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