あらすじ
イマジナリ・フレンドとは、孤独な人間だけに見える空想のともだち。悩みが解決されると消えてしまう。他人とのコミュニケーションが絶望的に苦手な大学生の山持浩之(やまじひろゆき)は、イマジナリ・フレンドのノンノンと一緒に、リアルではひとりぼっちだけれど脳内では幸せな毎日を送っていた――このままで良いのかと、小さな不安を感じながら。そんな山持を見かねたノンノンは、似たような人々が集まるカンパニーへと誘うのだが……。
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Posted by ブクログ
ファンタジー好きの私にはとても面白く、スラスラと読める作品だった。
空想ともだちカンパニーという名前を口に出した時の感じが心地よい。
山持浩之(ひろゆき)とノンノンが両思いな関係であるのは少し驚いた。ノンノンがいなくなってしまってからすぐに春日桃子さんに告白したのは少し残念だった。ノンノンのことを少しだけでも、破片だけでも覚えていてほしかった。
ゲイであると思われる仁さんの登場が少し面白かった。そこだけ少し大人が混ざっている感じがした。多分、彼がゲイである必要はそこまで無かったのではないかと思ってしまうが、そこに完璧ぽい仁さんの人間味が表されているのかと思う。
表紙のピンクのような夕焼けの色味はとてもこの作品のイメージと合っていると思う。
ノンノンに一度会ってみたい。