【感想・ネタバレ】珠玉の日本語・辞世の句 コレクター北原が厳選した「言葉のチカラ」のレビュー

あらすじ

昔の、よき日本人は、人生の最後に当たって歌を遺した。その人の生涯を、短い中に凝縮した珠玉の言葉……それが「辞世の句」である。ある時、浅野内匠頭の詠んだ、「風さそう 花よりも猶 我はまた 春の名残りを いかにとやせん」という人生の無念を刻み込んだような「辞世の句」に感動を覚えた著者は、そのコレクター魂を発揮し、“辞世の句コレクション”を成した。本書は、その中から最も感動的なものを厳選し、あふれる思いとともに紹介した一冊である。一つ一つの句や歌のすべてから、人間としての潔さ、熱い思い、美しい心がありありと伝わってくる。何となく生きている日常にあって、人生に大切なものを思い出させてくれる貴重な言葉たち。著者が重視する、「言葉のチカラ」がそこには確かにある。

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Posted by ブクログ

有名所からマイナーな人までの辞世の句を紹介、解説してくれている本。
目次で数えた所、55人分の名前があった。
一句につき約見開き1ページで紹介されている。句を読んだ人自身の紹介もしてくれているので、知らない人物についても感情を入れて読んで行くことが出来た。
内容は易しく、人物にも句にも非常に分かりやすい解説がついている。なので古典の耳慣れない単語が連なっていても、どういう意味か分からないという事態にはならなかった。
ただ欠点として、作者のコメントが上から目線で非常に説教臭いというのがある。
解説の終わりや章の合間に作者の一言コメント等が挟まれるのだが、それがどうにも鼻について句と解説を読み終えた際の余韻が台無しに。
作者があのなんでも鑑定団の鑑定士なので、好意的に受け取れる人は受け取れるのだろうと思う。自分も鑑定団を見ているし作者のことも知っていたのだが、このコメントは受け付けなかった。正直無理にコメントを挟まず、解説に徹底してくれていればと感じた。
後は値段の割に内容量が少ないという点も。
しかし本当に分かりやすく読みやすいので、辞世の句について知りたい人にはおすすめ出来る。

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2012年02月02日

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